販売管理業務における課題を改善!キャムマックス導入事例
日々の販売管理や在庫管理、受注処理などの業務において、多くの企業がさまざまな課題を抱えています。
- 「Excelや紙の運用に限界を感じている」
- 「業務が特定の担当者に依存していて引き継ぎが難しい」
- 「システムが分散していて、全体の状況が見えない」
本記事ではクラウドERP「キャムマックス」の導入事例を通じて、企業がどのように課題を乗り越え、販売・在庫・会計といった基幹業務の一元管理を実現していったのかをご紹介します。
株式会社ビッグウイング

企業概要
業種:アウトドア用品の企画・販売、卸売および自社EC販売
創業;:1995年
事業:海外ブランドとオリジナルブランドを展開
販売チャネル:小売店・問屋向けBtoB、自社オンラインストアによるBtoC
販売管理に関する課題
課題 | 内容 |
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① 業務負荷の集中と離職率上昇 | 売上拡大に比例して受注・出荷業務の工数が増大。特定の部署に業務が集中したため、過労による従業員の離職が発生。 |
② 多様な受注チャネルによる煩雑な管理 | メール、EDI、FAXといった複数チャネルでの注文対応により、受注情報の管理が煩雑化。入力ミスや出荷ミスも発生。 |
③ 棚卸・入力業務の工数が大きな負担 | 手作業による棚卸や日常的な入力業務に時間がかかり、業務効率が著しく低下。 |
④ 短期間でのERPリプレイス | 既存システムでは受注管理・出荷業務などの工数が増え続けており、早急にERPへのリプレイスが必要。 |
キャムマックスによる改善
改善 | 内容 |
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① 受注~出荷業務の一元管理と効率化 | 複数チャネルからの受注データをキャムマックスに一元化。出荷指示までのフローが正確かつ迅速になり、業務負担を軽減。 |
② EC・倉庫管理システム(WMS)との連携 | 外部システムと連携することで、データの重複入力を排除して作業の簡素化と正確性が向上。特に棚卸業務の自動化・迅速化に貢献。 |
③ 業務ごとの誤出荷削減・工数削減 | 『確保・未確保』機能を活用することで誤出荷を回避。さらに得意先ごとの掛率登録、仮想倉庫における在庫管理も精度の高い処理を維持。 |
④ 導入サポート体制の充実 | 導入前の勉強会やトライアル期間中のサポートにより、現場の不安を払拭。導入から3ヶ月以内に稼働という短期移行を実現。 |
⑤ カスタマイズなしでも高い柔軟性 | ノンカスタマイズながら、導入企業側が業務をシステムに合わせる形で改善を促進。業務フロー自体の見直しを推進。 |
導入後の具体的な成果
- 受注~出荷の工数が大幅に削減
- 誤出荷件数が減少
- 棚卸作業の短時間化を実現
- 離職率の低下に寄与(業務負荷軽減)
- EC・WMSとの連携で二重管理から解放
「ノンカスタマイズでここまでできる」──業務フロー改善の起爆剤に
株式会社ビッグウイングでは受注件数の増加に伴い、受注・出荷・在庫管理の煩雑化と属人化に悩まされていました。
キャムマックス導入により複数チャネルの受注データを一元管理して、外部倉庫を管理するWMSとの連携により出荷・棚卸業務までをまるごと最適化でき、誤出荷や理論在庫との差異も大幅な削減を実現しました。
ノンカスタマイズの状態でも、3ヶ月以内に導入・運用を開始できた理由として、今回のシステム刷新は従来の管理方法を周到するものではなく、現場が業務を見直すきっかけにもなった点が挙げられます。
インタビュー記事
https://www.cammacs.jp/case/bigwing/
株式会社 八天堂

企業概要
業種:『くりーむパン』などの食品製造・販売(くりーむパンなど)
創業:1933年
展開:国内外(シンガポール、香港、カナダ、東南アジア)へ進出、冷凍パンの通販も実施
販売チャネル:自社EC、楽天、Amazon、Yahoo!、実店舗
販売管理に関する課題
課題 | 内容 |
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① 複数チャネルの注文管理の煩雑化 | 自社EC・楽天・Amazon・Yahoo!といった複数モールをそれぞれの管理画面で確認する必要があり、作業負荷が高く非効率。 |
② 紙ベースや属人化された業務運用 | 一部業務が担当者のみに属人化しており、休暇・引継ぎ時に問題が発生。また紙での情報管理によるアナログ管理が業務を圧迫。 |
③ 他システム(ヤマト送り状システムなど)との非連携 | 一体型伝票を別で印刷・手作業で同梱する必要があり、付け合わせ作業や誤発送リスクが常に存在。 |
④ DX推進に対する現場の不安 | システム導入により業務が大きく変化することに対する現場スタッフの心理的ハードルが課題。 |
キャムマックスによる改善
改善 | 内容 |
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① 受注チャネルの一元管理 | 複数モール(自社EC、楽天、Yahoo!など)からの注文をキャムマックスで一画面に集約管理することで、確認作業と業務スピードが劇的に向上。 |
② 属人化の解消・業務の可視化 | 誰でもアクセスできるクラウド型で、担当者依存からチーム管理体制へ移行。これにより休暇取得や作業分担が可能になり、組織の健全化に貢献。 |
③ ヤマト送り状システムとの連携 | 一体型伝票の付け合わせ作業を完全に排除。紛失・誤同梱リスクも削減。 |
④ 現場の理解促進と段階的導入 | 管理者がまずシステムを習得して、現場へ実演ベースで丁寧にレクチャー。従業員がシステムの利便性を体感することで、抵抗なくスムーズに導入完了。 |
⑤ ノンカスタマイズで他システムと連携可能 | キャムマックスは豊富なデータ項目を持ち、他システムとのデータ連携もカスタマイズなしで対応可能。WMS、送り状印刷ツールとの連携がスムーズ。 |
導入後の具体的な成果
- 複数チャネルの注文管理の一元化による、サイト別の対応を解消
- 属人化の解消により、休暇取得や担当者変更にも柔軟な対応
- 送り状の印刷・同梱作業が最適化され、作業時間と精神的負担が大幅に軽減
- 従業員の意識が「業務遂行」から「業務改善」へとシフト
「属人化の解消 × 多チャネル一元管理」──仕組みで支える“考える現場”づくり
株式会社 八天堂では、楽天・Amazon・Yahoo!・自社ECと複数の販売チャネルを持つことが強みである一方、それぞれを別々に管理する煩雑さが深刻な業務課題となっていました。
さらに、紙ベースの管理や個人に依存した運用が残り、ミスや非効率性が課題となっていました。キャムマックス導入によって、全チャネルの受注データが一元管理され、誰でも同じ情報にアクセスできる体制が整った他、ヤマト送り状発行システムとの自動連携により伝票作成・同梱作業の効率化・ミスの削減につながりました。
属人化の解消と業務の可視化により現場に時間と余裕が生まれ、業務改善の意識が自然に浸透したことも大きな成果の一つです。
インタビュー記事
https://www.cammacs.jp/case/hattendo/
株式会社ガリレオ

企業概要
業種:防犯・監視カメラのシステム設計・施工・販売
創業:1991年
事業:防犯設備メーカー複数を扱うマルチベンダー
顧客:法人中心(個人向けECも展開)
販売管理に関する課題
課題 | 内容 |
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① 二重管理と非効率な運用体制 | 販売管理には既存のERPを使用していたが、在庫管理機能がなかったため、Excelとの併用が必要。一部データをERPに再入力するという非効率な運用。 |
② 業務の属人化 | 入出庫業務など、一部業務の担当者依存による属人化リスク。 |
③ ECサイトとの非連携 | EC経由の注文があった際、ERPへ手動転記する必要があるため、業務負荷とヒューマンエラーのリスクが常に存在。 |
キャムマックスによる改善
改善 | 内容 |
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① 一元化された販売・在庫・会計管理 | キャムマックスにより、販売・在庫・会計などのシステムを一元管理。データを個別のソフトで管理する必要がなくなり、二重入力を解消。 |
② 見積〜受注〜出荷までをデータ連動 | クライアント別に複数の見積作成が作成でき、そこから受注・仕入・出荷指示にデータ連携が可能になったことで業務スピードと精度が向上。 |
③ トライアルと社内教育でスムーズな導入 | 60日間のトライアル期間を活用して、社内で毎日操作研修を実施。導入1ヶ月前から主要メンバーが徹底的に操作確認を行い、システム稼働日から運用可能な体制を構築。 |
導入後の具体的な成果
- 販売管理、入出庫、在庫、会計の一元化に成功
- Excelでの二重入力や属人業務が完全に解消
- 見積業務のスピードアップと正確性向上で提案力が強化
- 部門連携によるDX化の第一歩を達成
「システムが変われば、現場も変わる」──二重管理からの脱却とDXの第一歩
株式会社ガリレオでは、既存ERPの在庫管理機能不足を補うため、Excelとの二重運用が常態化しており、入出庫業務の属人化、データの整合性の欠如など成長の足かせとなる非効率な業務体制が課題となっていました。
キャムマックス導入後は、販売・在庫・会計データが一元化され必要なデータをすぐに取り出せるだけでなく、仕入や在庫状況を一つのシステムで確認できるため、見積作成や提案もスムーズになりました。
これまでの業務仕様をシステムに合わせて見直すことで、属人業務の脱却と現場全体の標準化も進みました。
インタビュー記事
https://www.cammacs.jp/case/galileo/
株式会社 丸江

企業概要
事業:エネルギー事業、日本茶・和紙販売、アウトドア事業、EC事業
創業:1953年
特長:多事業展開の中でも、EC事業が急成長中
販売管理に関する課題
課題 | 内容 |
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① 複数倉庫の在庫管理が煩雑 | 9つの倉庫があり、ECと連携している倉庫と非連携倉庫が混在。そのため在庫の状況がリアルタイムで把握できず、Excelによる管理に頼らざるを得ない状況。 |
② 利益計算の精度不足 | 在庫評価方法が「最終仕入原価法」のため、特価仕入れ時の粗利計算ができず、実態と乖離。 |
③ システム連携の非効率 | OMS(受注管理システム)やWMS(倉庫管理システム)とのデータ整合性や作業効率に課題。 |
キャムマックスによる改善
改善 | 内容 |
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① 複数倉庫の在庫をリアルタイム管理 | キャムマックスで全倉庫の在庫情報を一元管理。Excelでの在庫集計作業を廃止して、リアルタイムの在庫把握が可能。 |
② 移動平均単価による利益計算 | 粗利計算を「移動平均単価」に切り替えることで正確な利益管理を実現。 |
③ OMS/WMSとのAPI連携によるデータ整合 | キャムマックスをハブとしたAPI連携による、仕入・受注・出荷・在庫情報の正確なデータ共有。 |
導入後の具体的な成果
- 在庫・仕入・発注業務の工数大幅削減
- 全倉庫の在庫状況をリアルタイムに把握
- 粗利計算の正確性が飛躍的に向上
- 一元管理により分析や発注時のデータ作成もスムーズ
「全拠点在庫をリアルタイムで可視化」──多事業・多倉庫運営の成長基盤に
株式会社 丸江では、9つの倉庫をまたぐ在庫管理の一部がExcelに依存しており、倉庫間・システム間での情報分断がボトルネックになっていました。
また、最終仕入原価法に限定された旧システムでは、仕入価格の変動が利益計算に正確に反映されず、粗利の見通しが不透明という経営課題も顕在している状況でした。
キャムマックスの導入により、複数倉庫の在庫状況を一元管理できる環境を構築でき、移動平均単価による粗利の算出も可能になりました。さらに、外部システム(OMS・WMS)をAPI連携することで業務全体の整合性とスピードが飛躍的に改善されました。
インタビュー記事
https://www.cammacs.jp/case/marue/
株式会社イーストボーイ

企業概要
業種:アパレル(10代〜20代の女性向けファッション)
創業:1981年
販売形態:全国の実店舗、EC、卸売
販売管理に関する課題
課題 | 内容 |
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① 多拠点在庫の可視化不足 | 店舗・倉庫が多く、各拠点の在庫数をリアルタイムで正確に把握するのが困難。 |
② 旧システムの老朽化と柔軟性不足 | 長年使っていたスクラッチ開発の基幹システムが改修困難となっており、長期的な運用リスクへの懸念。 |
③ POSシステム(スマレジ)との連携ニーズ | 店舗側POSシステムをスマレジに刷新予定だったため、連携を前提としたERPの導入を検討。 |
キャムマックスによる改善
改善 | 内容 |
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① 在庫の可視化 | 店舗・倉庫・本部間で在庫数・場所を即時に確認できるようになり、欠品や誤配送のリスクを大幅に軽減。 |
② クラウド移行で柔軟な運用体制を構築 | 従来の基幹システムからの脱却により、保守性・柔軟性の高いクラウド環境へ移行。 |
③ スマレジとの連携で店舗業務も効率化 | POSシステムからのデータをリアルタイムでキャムマックスと連動して、店舗売上・在庫情報が本部側でも即確認可能。 |
導入後の具体的な成果
- 多拠点の在庫状況をリアルタイムで把握
- POSシステムとの連携により在庫情報のズレが最小化
- 旧システムによる度重なるトラブルからの解放
- 本部・店舗間の情報共有が活性化することで在庫意識が向上
「POSシステム連携 + 在庫一元化」──全国店舗を支える仕組み作り
株式会社イーストボーイは多拠点展開・卸・ECと販路を広げる中で、在庫情報のリアルタイム把握ができず、欠品や過剰在庫リスクへの対応が後手に回る状態が続いていました。
老朽化した基幹システムを刷新すべく導入したキャムマックスは、店舗・倉庫・本部すべての在庫をクラウドシステム上で一元管理を行い、スマレジとの連携により店舗売上のデータを即時に反映できる仕組みを実現しました。
多機能でカスタマイズできるシステムは多数ありますが、規模感やコストバランスから弊社システムを採用いただきました。
インタビュー記事
https://www.cammacs.jp/case/eastboy/
武田レッグウェアー株式会社

企業概要
業種:スポーツソックスを中心としたブランド『R×L(アールエル)』の企画・製造・販売
創業:1982年
販売形態:卸売、EC(自社サイト・楽天・Amazon・Yahoo!)
販売管理に関する課題
課題 | 内容 |
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① 手作業による受注データ入力 | ECサイトからの注文情報を基幹システムに手動で入力していたため、作業負荷・ミス・対応遅れが常に発生。 |
② 旧システムの限界 | 連携や拡張性に乏しい旧基幹システムの機能的な限界と、それに伴う早急なリプレイスの必要性。 |
キャムマックスによる改善
改善 | 内容 |
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① API連携による自動化 | ECサイトとのAPI連携により、受注データの手動入力が不要に。伝票や商品マスタも一括取込できる機能を活用して、データ作業を大幅に削減。 |
② クラウドERPによる柔軟な運用 | クラウドシステムに移行したことでリモートワーク対応が可能となるため、勤務場所に左右されない業務が可能。 |
③ PDCA実践の習慣化 | 販売・在庫データの可視化により、全社員が改善意識や業務効率の向上を意識できる環境へと徐々に変化。 |
導入後の具体的な成果
- 入力作業時間を大幅に削減
- ECサイトとのAPI連携によりリアルタイム性が向上
- 外部WMSと連携して受注から出荷までを統合運用
「業務効率と現場意識」──両方を変えたERP導入の成果
武田レッグウェアーでは、既存システムとECサイト間の連携が不十分なこともありキャムマックスにシステムを刷新されました。
クラウドERPへの切り替えにより、EC受注の自動取込や外部倉庫との在庫連携を実現しました。大幅な作業工数を削減しながら、DXを通じて社員全体を通して“考える現場”へと意識改革を促しました。
ITに不慣れなスタッフも取り残さず、全社で導入を乗り越え生産性向上と意識改革の両立を実現するプロジェクトへと発展しました。
インタビュー記事
https://www.cammacs.jp/case/takeda/
企業全体の業務改善を支えるクラウドERP『キャムマックス』

「Excelや紙による管理の限界」「業務の属人化」「複数システム間の連携不足」など、現場で感じていた非効率さや情報の分断は、決して特別なものではなく、多くの企業に共通する悩みと言えるでしょう。
キャムマックスは、こうした課題に一歩ずつ向き合いながら、販売管理の他にも在庫管理・購買管理・財務会計といった基幹業務を一つのシステムでつなぐ仕組みを構築します。
ノンカスタマイズでも柔軟に運用可能で、段階的に導入を進められる支援体制や既存システムともスムーズに連携できる点が多くの現場で評価いただき、中堅・中小企業を中心に導入が広がっています。
ぜひ、この機会に導入をご検討ください。
