バラ・ボール・ケースとは?違いや入数、荷姿管理のポイントを解説
物流業務では、バラ・ボール・ケースなど、さまざまな荷姿で商品を取り扱います。受発注や入出荷、在庫管理を正確に行うためには、荷姿ごとの入数(いりすう)を正しく把握しておく必要があります。
本記事では、バラ・ボール・ケースそれぞれの違いや入数の考え方、荷姿を管理する際のポイントについて詳しく解説します。
バラ・ボール・ケースとは?
バラ・ボール・ケースとは、商品の荷姿を区別するために用いられる呼称です。それぞれの概要は、以下のとおりです。
荷姿 | 別称 | 概要 |
|---|---|---|
バラ | ピース | 商品を個別に取り扱う最小単位 |
ボール | インナーカートン | 複数のバラをまとめた中間包装 |
ケース | アウターカートン | 複数のバラやボールをまとめた外装 |
物流では、受発注や入出荷をはじめとする各工程で、バラ・ボール・ケースなどの荷姿を区別して商品を取り扱います。
バラ
バラとは、商品を個別に取り扱う際の最小単位です。飲料であれば、ケース単位ではなく1本単位での取り扱いがバラにあたります。また、複数の商品をまとめた「セット品」がバラとして扱われることもあります。
ボール
ボールとは、複数のバラを一定数量ごとにまとめた単位です。商品や企業によっては、「内箱」「中箱」などと呼ばれることもあります。例えば、同じ商品が12個ずつ箱などにまとめられている場合、その単位がボールにあたります。
ケース
ケースとは、複数のバラまたはボールをまとめた単位です。「外箱」と呼ばれることもあります。例えば、24本の飲料が1つの段ボール箱に収められている場合、その段ボール箱がケースにあたります。また、化粧品6個入りのボールが複数収められている場合は、それらをまとめた外箱がケースにあたります。
バラ・ボール・ケースの関係
バラ・ボール・ケースは、基本的に以下の順で単位が大きくなります。
バラ < ボール < ケース
例えば、「1ボール=商品10個」「1ケース=6ボール」の場合、1ケースには商品が60個含まれることになります。
1ケース = 6ボール = バラ換算で60個
ただし、ボールやケースに含まれる数量は、商品ごとの荷姿によって異なります。「1ケース=6ボール」の商品もあれば、「1ケース=12ボール」の商品もあるため、ボールやケースという名称だけで数量を判断することはできません。
そのため、商品ごとの荷姿と入数を正確に把握する必要があります。
入数とは?
入数とは、1つの荷姿に含まれる数量を示すものです。
例えば、1ケースに商品が24個収められている場合、そのケースの入数は24です。また、入数はバラ数だけでなく、ケースに含まれるボール数で表されることもあります。
そのため、入数を数値だけで判断せず、どの荷姿に対する入数なのかを明確にしておく必要があります。
ボール・ケースにおける入数の考え方
ボール・ケースの双方で取り扱う商品では、それぞれの荷姿に含まれる数量を分けて把握します。例えば、1本をバラとして扱う飲料で、「1ボール=6本」「1ケース=4ボール」の場合、それぞれの入数は以下のとおりです。
項目 | 入数 |
|---|---|
1ボールに含まれるバラ数 | 6本 |
1ケースに含まれるボール数 | 4ボール |
1ケースのバラ換算数量 | 24本 |
このように、ボールとケースを併用する場合は、ボール内のバラ数とケース内のボール数をそれぞれ管理して、必要に応じてバラ単位の数量に換算します。荷姿ごとの数量関係を正しく把握することが、数量管理の前提となります。
荷姿を使い分ける理由
理由① 受発注・入出荷業務の省力化
ケースやボールなどの荷姿を活用することで、一定数量の商品をまとめて取り扱えます。例えば、100個の商品をバラで取り扱う場合、数量確認やピッキングに手間がかかります。一方、「1ケース=100個」の商品であれば、ケース単位で処理できます。そのため、受発注時の数量入力や確認を効率化できるほか、入荷検品、ピッキング、出荷検品などの作業負担も軽減できます。
理由② 輸送・保管コストの最適化
商品をケース単位で取り扱うことで、搬送や荷役を効率化できます。また、商品や数量に適した荷姿を選ぶことで、倉庫内のスペースを有効に活用できます。こうした荷姿の使い分けは、輸送や保管にかかるコストの最適化にもつながります。
理由③ 在庫管理の効率化
ケースやボール単位で管理することで、在庫数量を効率的に把握できます。例えば、「1ケース=100個」の商品が10ケースある場合、ケース数から1,000個の在庫があることを把握できます。
このように、荷姿単位で数量を管理することで、在庫確認や棚卸に伴う作業を軽減できます。
荷姿管理における注意点
荷姿・入数を正確に把握する
荷姿を管理する際は、商品ごとの荷姿や入数を正確に把握する必要があります。荷姿や入数の認識に誤りがあると、誤発注や誤出荷、在庫差異などの原因となるため、これらを踏まえて適切に取り扱うことが重要です。
主な確認項目
- 使用する荷姿
- 荷姿ごとの入数
- 荷姿間の換算数量
入数変更に合わせて在庫情報を更新する
商品のリニューアルや包装形態の見直しなどにより、ボールやケースの入数が変更されることがあります。入数が変わると、同じケース数やボール数でも、含まれる商品の数量が変わります。そのため、変更前後の商品が在庫として混在する場合は、入数の違いがわかるよう区別して管理します。
主な確認項目
- 入数の変更時期
- 変更前後の在庫の区別
荷姿変更後の在庫を適切に管理する
ケースからボール、ボールからバラなど、荷姿を変更する場合は、変更後の状態に合わせて在庫を管理します。具体的には、変更後の荷姿に合わせて在庫の内訳を更新して、実際の荷姿を在庫情報に正しく反映します。
ピッキングや棚卸も変更後の荷姿を基準に行うため、現物と在庫情報を一致させておくことが重要です。
主な確認項目
- 荷姿変更後の在庫の内訳
- ケース・ボール・バラごとの在庫数量
荷姿別の在庫管理もおまかせ ─クラウドERP『キャムマックス』

バラ・ボール・ケースなど複数の荷姿を扱う場合、商品ごとの入数や在庫の内訳を正確に管理する必要があります。クラウドERP「キャムマックス」は、在庫・倉庫管理をはじめ、販売管理、購買管理、生産管理、財務会計などの基幹業務を一元管理できるシステムです。
リアルタイムでの在庫把握や荷姿変換に加え、賞味期限やロット単位での管理にも対応しており、荷姿に応じた在庫管理や出荷業務を一元的に管理します。また、JANコードはもちろん、物流用のITFコードに対応しているため、荷姿に応じたバーコードリーダーによる商品管理が可能です。
主な機能と特徴
荷姿ごとの在庫をリアルタイムで管理
ケース・ボール・バラなど、荷姿ごとの在庫数をリアルタイムで管理します。物流部門だけでなく、営業や経理などの各部門でも在庫状況を共有できます。
賞味期限・ロット情報も管理
荷姿別の在庫管理に加え、賞味期限やロット番号を紐づけて管理します。商品のトレーサビリティを確保するとともに、先入先出(FIFO)による出荷にも対応します。
柔軟な荷姿変換と引当管理に対応
ケースからバラへの荷姿変換にも対応しています。さらに、引当管理によって適切な荷姿から出荷することで、出荷精度を高めます。
この記事を書いた人

株式会社キャム 代表取締役CEO
下川 貴一朗
証券会社、外資・内資系コンサルティングファーム、プライベート・エクイティ・ファンドを経て、2020年10月より取締役CFOとして株式会社キャムに参画。
その後、2021年9月より取締役COOに就任し、2026年6月より現職。




.png&w=256&q=75)
.png&w=256&q=75)
.png&w=256&q=75)
.png&w=256&q=75)

