[キャム流]中小卸・小売業の役に立つ、本当に「使える」BIダッシュボードとは?

#各論#ERP#BI#経営管理#業務効率化
[キャム流]中小卸・小売業の役に立つ、本当に「使える」BIダッシュボードとは?

現在弊社のプロダクト部門を中心に、BIツールの一つであるダッシュボード機能の開発を検討しています。

BIとはBusiness Intelligence(ビジネス・インテリジェンス)の略で、ビジネス(事業)上の意思決定をサポートするために、事実ベースの情報を収集・蓄積・分析する手法や技術を意味します。 そしてこうした活動に使うツールをBIツールといい、ダッシュボードはBIツールの一つです。 ダッシュボードは一般的に収集・蓄積・分析した情報をグラフや表等の形式で視覚的に分かりやすく表示し、それらが一つの画面で一目で分かるように設計されたツールとなります。

したがってBIあるいはダッシュボードの目的はあくまでビジネス(事業)上の意思決定のサポートにあるわけですが、弊社のクラウドERP「キャムマックス」は主に中小規模の卸・小売業の企業様にご利用いただいているため、 これらの企業様が本当に「使える」BIダッシュボードを企画・開発・提供しないと価値を感じてもらえません…(汗)

よって、社内ではBIダッシュボードとはそもそもどうあるべきか?我々の強みを活かした、我々だからこそできるBIダッシュボードはどういうものか?等の議論を重ねているところです。

前置きが長くなりましたが、議論の途中ではあるものの皆様の反応が気になるところでありますので、今回のコラムでそのあたりを整理してみました。

会議のためにあるんじゃない。現場のためにあるんだ!

「これが言いたかっただけだろ!」…というツッコミが方々から聞こえてきそうですが、7割くらいは真面目にそう考えています(3割は言いたいだけなのか…)。

世の中には非常に多くのBIツールがあり、洗練されたデザイン、一目瞭然で見栄えするグラフや表の表示等、UI/UXが細部に至るまで考え尽くされた大変素晴らしいツールがあります。

一方で、専ら会議で報告するためだけに使われ、現場や経営の改善に直結していないケースが見受けられます。それは事業や業務の改善に直結しない設計になっているか、 あるいは見栄えは良いが表面的な機能に留まっているツールを使っていること、設計や機能は充実しているがユーザがそれを理解しておらず使いこなせていないこと等の要因が考えられます。 要因は様々ですが、いずれにしてもBIツールは現場や経営の改善に活かしてナンボのため、弊社としてはユーザがリアルに「使える」BIツールを作りたいと考えております。

ERPベンダーの強みを活かしたツールを作りたい!

どの国でもその国の経済を支えているのは大企業ではなく名もなき中小企業たちです。

中小企業こそが国力の源泉であり、彼らの活力がなければ国は瞬く間に衰退していきます。そうした考えから、弊社は真に中小企業のためになるサービスを提供したい、 その手段として1993年の創業よりERPを自社で開発・提供し続けていますし、その姿勢はこれからも変わりません。

弊社のクラウドERP「キャムマックス」は、卸・小売業等の有形商材を扱う中小企業の生産性向上や業務効率化を強力にサポートするサービスです。

「キャムマックス」は販売・購買・在庫・倉庫・会計といった卸・小売業に共通する一連の企業活動で生じる取引及びそこから生じる様々なデータを一元管理し、 EC・実店舗・卸(BtoB)といったオムニチャネルに対応できることが強みのため、この強みを活かした他のBIベンダーには真似できないBIツールとは何かを社内で議論しています。

コンセプトは「即オペ展開可能なリアルなBIツール」

上述の考えから、弊社が提供していくBIツールの開発コンセプトは極めてシンプルです。

「いつ・どこで・なにを・いくらで・いくつ・売るか/売れそうか」と、その対となる「いつ・どこから・なにを・いくらで・いくつ・仕入れるか/仕入れないといけないか」の推移と予測を立たせ、 それらが一つの画面で誰の目にも一目で把握できること、そして受発注等の具体的なオペレーションに即座に展開させるため受発注等の既存の機能と紐づけることの2点です。

上記を実現するためには、変数の要素となるパラメータをどう設定するかということと、アウトプットはどのような形式・内容が望ましいかを考える必要があります。

パラメータは、先ず大分類として「販売(受注)チャネル」「商品」「購買(発注)チャネル」があり、中分類として「EC・実店舗・卸」 「(価格/デザイン/カラー/サイズ等の)商品分類・定番/新商品/季節商品・後継品」「発注元の国別・リードタイム・ロット数/仕入価格」といった項目が考えられ、 それら項目の数値を変化させることで、推移と予測を変化させるイメージです。

アウトプットとしては、企業のスピーディーでプロアクティブな活動をサポートするため、且つある程度の予測可能性を担保するために、 向こう3ヶ月~12ヶ月程度の需要予測(受注の可能性)・受注・受注変更・受注確定・出荷(売上)といった販売計画、販売計画に連動した在庫計画、 その裏にある発注・発注変更・発注確定・入荷(仕入)といった購買計画、これら3つの軸からなる計画をグラフや表等の形式で表示させたいと考えており、 これがリアルに「使える」ダッシュボードになると考えております。

また「即オペ展開可能なリアルなBIツール」として、予実差異の検知とアラート機能を持たせ、在庫ロスや売り越しといった機会損失を防止するために受発注や在庫調整等の具体的なオペレーションに 即応できる仕組みを取っていきたいです。企業も人間と同じで、長生きするためには予防→早期発見→治療のサイクルを適時適切に回すことが肝要ですから。

以上が弊社流のBIツールに対するコンセプトですが、全てを一気に開発・提供していくのはなかなか難しく、徐々に展開できればと考えております。

まとめ

現時点で弊社が考える「BIダッシュボード論」を整理してみましたが、議論が完全に煮詰まっているわけではないため、今後の議論次第で内容が変わるかもしれない点は何卒ご容赦ください。 しかしながら、根底にある考えは変わらないと思いますので、リリースした暁にはきっと皆様に喜んでもらえるだろうと期待に胸を膨らませている次第です。

皆様も今回のコラムを読んでみて、「こんな機能が欲しい!」「こういう見せ方にして欲しい!」といったご要望がございましたら是非ともご連絡ください。

この記事を書いた人

ライター
株式会社キャム 取締役COO

下川 貴一朗

証券会社、外資・内資系コンサルティングファーム、プライベート・エクイティ・ファンドを経て、2020年10月より取締役CFOとして参画。 マーケティング・営業活動強化のため新たにマーケティング部門を設立し、自ら責任者として精力的に活動している。

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