売上管理を効率化!エクセル・アプリ・システムそれぞれのメリットを解説
中小企業にとって売上管理は、事業の健全性を保つための最も基本的かつ重要な業務のひとつです。しかし、エクセルでの手作業に限界を感じていたり、アプリやシステムの導入に迷っていたりする方も多いのではないでしょうか。
本記事では、「エクセル」「売上管理アプリ」「売上管理システム」という3つの手法を徹底比較し、どのような事業規模や業務内容にどの方法が最適かをわかりやすく解説していきます。
目次
売上管理とは?目的や必要な業務をわかりやすく解説
売上管理は、企業活動の「結果」を日々のデータとして記録し、分析し、改善へとつなげる重要な業務です。特に中小企業にとっては、売上の動きを正確に把握することが経営判断の土台となります。
売上管理の基本的な作業には、日々の売上金額の記録、取引先ごとの売上集計、商品・サービスごとの売上分析、月次・年次での比較、さらには目標達成度の確認などが含まれます。
これらを通じて、「どの商品が売れているか」「どのタイミングで売上が伸びているか」「どの顧客が優良顧客か」など、経営に直結する多くのヒントが得られます。
特に中小企業では、売上が安定しているかどうかが経営継続の生命線ともいえるため、売上管理の有無や精度によって事業の成長スピードが大きく左右されるといっても過言ではありません。
売上管理をしている会社と、していない会社の違いとは?
売上管理を日常的に実践している企業と、そうでない企業とでは、経営の安定性や成長スピードに明確な差が生まれます。
単に売上の「記録」だけでなく、それを「分析し、活用できているか」が、実は事業の命運を分けているのです。
売上管理をしている会社は、データに基づいた意思決定が可能なため、売上の変化に素早く対応できます。
たとえば「ある商品の売上が下がった」と気づけば即座に販促を打つことができ、「特定の顧客層の動きが良い」とわかればそこに重点投資するなど、柔軟な動きができます。
また、金融機関からの融資や外部への説明でも、売上の詳細なデータを提出できる企業は信頼性が高く評価されやすい傾向があります。
一方で売上管理をしていない、あるいは管理が曖昧な企業では、問題が発生しても原因の特定が遅れ、売上減少を「なんとなく景気のせい」にしてしまう傾向があります。これにより、改善行動が後手に回り、利益の損失や顧客離れを引き起こす可能性があります。
また、金融機関からの信用度も低くなってしまいます。
つまり、売上管理は単なる「経理の仕事」ではなく、会社の未来を左右する「経営の羅針盤」なのです。日々の記録があるかないか、その積み重ねが企業力の差を生み出していきます。
売上管理において必要な項目
売上管理は単に売上金額を記録するだけではなく、経営判断につながる多角的な情報を整理・分析するプロセスです
特に中小企業においては、限られたリソースで最大の成果を出すために、管理すべき項目を絞りつつも、的確に把握することが求められます。
ここでは、売上管理において特に重要とされる4つの項目を解説します。
売上高
売上管理の中心となるのが、日々の売上高の記録です。単なる売上合計だけでなく、商品別・サービス別、店舗別、担当者別、取引先別など、複数の軸での集計が重要です。
どの分野で売上が伸びているのか、停滞しているのかを視覚化することで、改善点の発見や強みの強化につなげることができます。
予実管理(予算・経費の消化状況)
事前に立てた売上目標や予算と、実際の実績(売上・経費)を比較する「予実管理」も欠かせません。
売上高だけでなく、経費の使い方やプロモーション活動の成果も同時に追跡することで、「計画通りに進んでいるのか」「どこにズレがあるのか」を明確にすることができます。
前月/前年対比
売上の変動を把握するためには、前月比や前年同月比といった「比較データ」も必要です。
月ごとの波や季節性の要因を把握することで、売上減少の理由が一時的なものなのか、構造的な問題なのかを見極める手がかりになり、将来の売上予測もより正確になります。
原価と粗利
単に「売れた金額」だけでなく、「どれだけ利益が残ったか」も非常に重要です。商品の原価を適切に管理し、売上から原価を差し引いた粗利を把握することで、儲かっている商品・サービスとそうでないものを明確に区別できます。
「利益率が低い商品に販促費をかけすぎていないか」「在庫管理や仕入れに無駄がないか」といった視点にもつながります。
売上管理をする方法は?エクセル・アプリ・システムの3つを徹底解説
売上管理を行う手段にはいくつかの選択肢がありますが、主に「エクセル」「アプリ」「システム(ソフトウェア)」の3つに分けられます。それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、導入のしやすさや機能性、将来の拡張性などに違いがあります。
3つの手段それぞれの特徴をわかりやすく解説していきます。
エクセルでの売上管理:手軽さと柔軟性が魅力
エクセルは多くの企業で活用されている定番の売上管理手段です。
初期費用がかからず、独自のフォーマットで自由に設計できる点が最大の魅力で、関数やピボットテーブルを使えば集計や分析もある程度自動化できます。
ただし、担当者のスキルに依存しやすく、ファイルが増えると管理が煩雑になるほか、データ共有や外部システムとの連携が難しいという弱点もあります。
アプリでの売上管理:スマホで簡単、移動中にも対応
スマートフォン向けの売上管理アプリは、現場での即時入力やリアルタイム確認に強みがあります。
特に外出が多い営業職や個人事業主にとって、手軽に入力・確認ができるのは大きなメリットです。
無料アプリから有料の高機能タイプまで幅広く選べますが、カスタマイズの自由度や他システムとの連携、操作性などに制限がある場合もあります。
システムでの売上管理:本格的な管理と他業務との連携が可能
売上管理ができるクラウドERPなどを使えば、売上の記録だけでなく、在庫・仕入・会計・顧客管理など、関連する情報を一元的に管理できます。
入力ミスの削減や自動集計、データのリアルタイム共有が可能で、組織全体の業務効率化につながります。
導入にはコストと初期設定が必要ですが、業務全体を支える基盤として非常に効果的で、成長フェーズの企業におすすめです。
項目 | エクセル | 売上管理アプリ | 売上管理システム |
---|---|---|---|
初期費用 | ほぼ不要(無料) | 無料〜数千円 | 数万円〜数十万円 |
操作のしやすさ | 慣れていれば扱いやすい | 直感的で誰でも使いやすい | 導入時に多少の学習が必要 |
カスタマイズ性 | 高い(自由に設計可能) | 低〜中程度 | 高い(オプション・連携可) |
共有・チーム利用 | 難あり(ファイル共有が前提) | リアルタイム共有可能なものも | 複数人での同時操作・管理が可能 |
外部システム連携 | 基本的になし | 一部可能 | 在庫・会計・POS・ECなど幅広く連携 |
向いている事業規模 | 個人事業主〜ごく小規模 | 小〜中規模 | 中規模以上、成長企業 |
エクセルで売上管理する方法
エクセルを売上管理ツールと利用されている企業様は多くあります。
テンプレートも数多く存在しますが、自社に合った管理表を作成することでより使いやすくなりますので、売上管理表を作る具体的な手順と、運用時の注意点についてわかりやすく解説します。
Step1:管理したい項目を決める
まずは下記の項目が必要になります。
- 取引番号
- 取引日(販売日/契約日)
- 顧客名
- 商材名
- 単価
- 個数
- 売上金額(単価×個数)
- 原価
- 粗利(売上金額-原価)
必要に応じて、「カテゴリ」「メモ」「エリア」などのカラムも追加すると良いでしょう。
Step2:シートを設計する
1行目に項目名(見出し)を入力し、それ以降の行に日々の売上データを入力できるようにします。
たとえば以下のような構成になります。
Step2:シートを設計する
1行目に項目名(見出し)を入力し、それ以降の行に日々の売上データを入力できるようにします。以下はその一例です。
販売日 | 取引番号 | 取引先名 | 商品番号 | 商品名 | 販売価格 | 数量 | 原価 | 売上金額 | 粗利 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2025/07/01 | TX-0001 | 株式会社A | P-001 | USBメモリ 32GB | ¥1,200 | 10 | ¥800 | ¥12,000 | ¥4,000 |
2025/07/01 | TX-0002 | 株式会社B | P-002 | ワイヤレスマウス | ¥2,500 | 5 | ¥1,800 | ¥12,500 | ¥3,500 |
2025/07/02 | TX-0003 | 株式会社C | P-003 | Bluetoothスピーカー | ¥3,800 | 2 | ¥2,500 | ¥7,600 | ¥2,600 |
2025/07/02 | TX-0004 | 株式会社D | P-004 | ノートパソコンスタンド | ¥2,200 | 4 | ¥1,200 | ¥8,800 | ¥4,800 |
2025/07/03 | TX-0005 | 株式会社E | P-005 | WebカメラHD | ¥5,000 | 1 | ¥3,500 | ¥5,000 | ¥1,500 |
2025/07/03 | TX-0006 | 株式会社F | P-006 | A4プリンタ用紙 | ¥900 | 15 | ¥500 | ¥13,500 | ¥6,000 |
2025/07/04 | TX-0007 | 株式会社G | P-007 | モバイルバッテリー | ¥2,800 | 3 | ¥1,900 | ¥8,400 | ¥2,700 |
2025/07/04 | TX-0008 | 株式会社H | P-008 | PCクリーナーセット | ¥1,100 | 6 | ¥600 | ¥6,600 | ¥3,000 |
2025/07/05 | TX-0009 | 株式会社I | P-009 | HDMIケーブル 2m | ¥1,500 | 8 | ¥900 | ¥12,000 | ¥4,800 |
2025/07/05 | TX-0010 | 株式会社J | P-010 | LEDデスクライト | ¥4,500 | 2 | ¥3,000 | ¥9,000 | ¥3,000 |
※「売上金額」は【=単価×数量】の数式を使えば自動計算できます。
Step3:集計用の表やグラフを作成する
売上管理をより実用的にするには、データの集計と可視化が大切です。
たとえば、ピボットテーブルを使えば、商品別、顧客別、月別などの売上を自動で集計できるようにしたり、棒グラフや折れ線グラフを使えば、売上の推移や傾向がひと目でわかります
これにより、「今月は何が売れているか」「売上が下がっている日はいつか」などを直感的に把握できます。
Step4:保存・バックアップの仕組みを決める
エクセルでの売上管理は、ファイルの管理方法が煩雑になることがあり、特に複数人で共有し使う場合は注意が必要です。
誤ったデータが上書きされてしまったり、ファイルごと削除してしまうトラブルをさけるためにクラウドストレージ(Google Drive, OneDriveなど)で管理すればバックアップも兼ねられます。
また、定期的にファイル名を「売上_2025年07月.xlsx」のように更新して保管すると便利です。
【関連記事】
エクセルで簡単に売上管理!テンプレート活用で時短を実現 >>
エクセルで売り上げ管理するメリット
エクセルで売上管理を行うメリットは、以下の通りです。
追加費用なしで行える
Officeを導入していれば、エクセルの利用に追加費用はかかりません。
売上管理を行うための専用ツールなどを導入する必要もなく、新たに費用が発生しないというメリットがあります。
使い慣れたエクセルで管理できる
新しいシステムを導入するとなると、1から使用方法を覚え、ツールに慣れる必要がありますが、エクセルは普段から業務で使っている人が多く、馴染みがあるのもメリットです。
また、インターネットで検索すれば、どのような関数を使えばいいか、表の作成方法などの情報が簡単に見つかるのもエクセルのメリットだと言えます。
自社に合わせたカスタマイズができる
企業によって商材に関するナンバリングや商材名、その他に商材を判別する数字や記号などが複数個ある場合でも、自在に項目を作成することができます。また、表を作成した後に項目を追加・削除することも可能です。
売上管理システムの場合だと、ある程度、決められた表や項目しか使用できないこともあり、エクセルの方が向いている場合もあります。
関数を入れておくだけで自動で計算できる
エクセルの場合、シートを複製するだけで新しい月の管理シートが作成できます。
そのため、あらかじめ作っておいた管理表に関数を組み込み、日付、金額のRawデータを記入するだけで、原価計算や粗利などを求めることができます。
また、エクセルの関数を活用するだけで、表の作図や複雑な計算、分析も可能です。
エクセルで売り上げ管理するデメリット
売上管理をエクセルで行うデメリットについてもご紹介します。
外部システムとの連携ができない
1番のデメリットは、自社で使用している在庫管理システムや販売管理システムとの連携ができないことです。
そのため、最新の売上や在庫数は、エクセルに都度入力をしていくこととなり、入力の手間やミスが増えることになります。
また、エクセルをCSV形式に保存し、各システムにデータを読み込ますことも可能ですが、表示順など整える必要もあるため、どうしても工数がかかってしまいます。
データ量に限界がある
エクセルで売上管理を行う場合、データ量に限界があります。
データ量が膨大になると読み込みが遅くなってしまいます。そのため月次ごとにシートをわけたりしないといけなくなり、見たいデータをすぐに閲覧できないケースがでてきてしまいます。
売上管理アプリ|個人事業主やスタートアップにおすすめのツール
次に、売上管理アプリで売上管理を行う方法についてご紹介します。
売上管理アプリは個人事業主向けやスタートアップなど小規模でビジネスを始めた方向けに作られている場合が多いです。入力もスマホ1つで完結するため、パソコンを用意する必要はありません。無料アプリでも分析に役立つ機能やレポート作成機能など、機能面でも充実したものが多くあります。
しかし、一部機能が有料だったり、必要な項目の追加や表の作成などカスタマイズが難しいなど、アプリで売上管理を行う場合は、あらかじめできる事とできない事を把握しておく必要があります。
売り上げ管理アプリで売り上げ管理するメリット
アプリで売上管理を行うメリットをご紹介していきます。
いつでもどこでも管理できる
売上管理をスマホのアプリ上で行うので、いつでもどこでも入力や確認をできるのが売上管理アプリの強みです。
パソコン不要
スマホアプリでの管理なので、いちいちパソコンで入力する必要がありません。
パソコン操作に慣れていない方やパソコンを持っていない方でも売上管理できるのがアプリのメリットです。
無料で利用できるアプリもある
- スマレジ(Smaregi)
特徴:POSレジアプリですが、売上データのリアルタイム集計が可能
無料プラン:あり(基本的なレジ機能と売上管理が可能)
対応:iOS、Android
- Airレジ
特徴:リクルートが提供するレジアプリで、売上集計・分析が無料で可能
無料プラン:あり(売上分析・会計連携・商品登録など)
対応:iOS、Android
- マネーフォワード クラウド請求書(+売上管理機能)
特徴:請求書作成に加えて、売上データの管理やレポート出力が可能
無料プラン:あり(機能制限あり)
対応:iOS、Android、PC(クラウド)
- Uレジ(USEN提供)
特徴:飲食や小売に強いPOSレジアプリ。売上や商品別売上、時間別集計が可能
無料プラン:あり(初期機能のみ)
対応:iOS
売り上げ管理アプリで売り上げ管理するデメリット
売上管理アプリで管理するデメリットとしては以下の通りです。
カスタマイズ性に欠ける
スマホアプリということもあり、表や新しい項目を追加するなどできることが限られており、エクセルや売上管理システムと比べると見劣りする部分があります。
機能制限がある
無料アプリの場合、レポート機能や分析機能に制限がかかっている場合があり、これらの機能を利用したい場合は課金する必要があります。
売上管理システムは効率化と自動化で経営を改善できるツール
最後に、売上管理システムで売上管理する方法についてご紹介します。
売上管理は膨大なデータを入力する必要があり、それらのデータを分析して、今後の営業戦略に活かすというところまでが売上管理の業務と説明しました。
つまり、売上管理の本来の目的としては、今後の企業成長のためにどうするべきか、という具体的なアクションを立案・実行することにあります。
そのため、データ入力や分析などをミスなく、いかに効率よく行うかが鍵となっています。
しかし、エクセルなどで売上管理を行う場合、その膨大なデータを手入力する必要があり、分析・戦略立案といった業務に割く時間が限られてしまいます。
また、入力時にミスが発生すると、分析の精度が落ち、今後の戦略に大きな影響を及ぼす可能性があります。
そこで、この課題の解決策として、売上管理システムを活用するという訳です。
売上管理システムで売上管理するメリット
まずは売上管理システムのメリットについてご紹介します。
データ入力の自動化
売上管理システムの多くが外部システム(ECやPOS)との連携が可能ですので、常にリアルタイムの正確な数字を確認することができます。
これによりエクセルに数字を打ち込むといった業務が不要になり、作業工数を大きく減らすことができます。
業務に合わせたカスタマイズ
システムによっては、各企業の業務に合わせたカスタマイズも可能ですので複雑な商品構成や業務フローがあったとしてもスムーズに業務をすることができます。
また、カスタマイズができないパッケージタイプであったとしてもある程度の汎用的な機能が標準装備されていることや、項目の名称を変更するなど軽微な調整は可能なものが多いため、エクセルよりも管理が楽になります。
システムに対するサポート
システムを導入すると、ベンダーのサポートがあります。
システムの利用方法のサポートはもちろん、セキュリティを最新の状態で保ってくれたり、バージョンアップをしてくれます。
エクセルから移行しやすい
売上管理をエクセルからシステムへ移行する際は、過去使用していた売上管理のエクセルファイルをCSV形式に変換し、システムにアップロードすることで、過去のデータもシステム上で確認することができます。
売上管理システムで売上管理するデメリット
売上管理システムを導入するデメリットについてもご紹介します。
費用がかかる
売上管理システムを導入する唯一のデメリットは、費用がかかります。
それでもこれまでの管理工数を考えるとシステムの月額費用が安く感じられることが多いのではないでしょうか。
導入時に工数がかかる
売上管理システムに限らず、何かしらのシステムを導入する際はそれを利用する従業員に大きな負担がかかります。
とくに、エクセルなどアナログ管理になれていた人が、いきなりシステムに触れるとなるとストレスを感じてしまうことでしょう。
そうならないために、システム導入前に、なぜこのシステムを導入するのかを全従業員に理解してもらい、導入後もベンダー協力のもと勉強会などを積極的におこない運用しないといけません。
売上管理ができるシステムなら「キャムマックス」がおすすめ
上記のような売上管理システムの条件を満たしているのが、中小企業向けクラウドERP「キャムマックス」です。
複数チャネルの対応が可能で、ECカート、実店舗のPOSレジと連携できるのでリアルタイムで売上が確認できます。
また電話やFAXで受けた注文も入力することで全ての売上データを一元管理できます。
売上管理機能以外にも、在庫管理・購買管理・販売管理・財務会計などバックオフィス業務に必要な機能をすべて標準搭載しています。
売上管理機能
キャムマックスの売上管理機能では、EC・卸においてピッキングで消込んだ明細や、店舗のPOS連携による売上を計上し、全ての売上を一つの画面で閲覧できます。
また、部署別の売上を確認したり、店舗別の粗利率を算出したりと、柔軟な検索条件によりリアルタイムに欲しいデータを表示し、多角的な分析が可能です。迅速な経営判断を支援します。
他にも、次のような売上管理に便利な機能をご利用いただけます。
- 送り状番号連携で顧客に出荷完了メールを送信
- 返品や値引処理で売上・粗利、請求、在庫なども適正に管理
- 納品書レイアウトを自由に作成(※クラウド帳票ツール「LinkPrint CLOUD」との連携が必要です)
また下記のようなお悩みも解決することができます。
- 「前日の売上や入荷予定情報・在庫情報を出力して、エクセルで発注検討資料を作るのに手間がかかっている」
- 「仕入先(メーカー)から直接得意先に配送する受注があり、受注/発注をそれぞれ登録し、売上/仕入をそれぞれ処理しなければいけない」
- 「輸入諸掛を在庫金額や売上粗利に反映したい」
FAQ(よくある質問)
Q1. エクセルで売上管理を行うメリットとデメリットは何ですか?
A:メリットは既に使い慣れたツールであることや、追加の費用がかからず自由にカスタマイズできる点です。
関数を使って自動で計算もできるため、簡単に売上データを管理できます。
デメリットとしてはデータ量が増えると動作が遅くなったり、外部システムとの連携ができないこと、そして共同作業が難しいという点が挙げられます。
Q2. 売上管理アプリとエクセルの違いは何ですか?どちらが良いですか?
A:売上管理アプリは、スマホ1台で手軽に管理でき、いつでもどこでも入力やチェックが可能です。
特に個人事業主や小規模なビジネスに向いており、無料で使えるものも多く存在します。
エクセルはカスタマイズが可能で自社の業務に合わせた独自の管理ができますが、データの手入力や管理の手間が増えることもありますので、ビジネスの規模や管理の複雑さに応じてどちらが適しているか選ぶのが良いでしょう。
Q3. 売上管理システムを導入するメリットは何ですか?
A:売上管理システムを導入するとデータ入力が自動化され、外部システムとの連携も可能になります。
これにより人的ミスが減少し管理業務の効率が大幅に向上します。また、リアルタイムで売上データを分析することも可能です。
Q4. 売上管理で効率を上げるにはどの方法が最適ですか?
A:企業の規模や業務内容によって異なりますが、手動で行うエクセル管理は小規模なビジネスには向いています。
一方、データ量が多い場合や複数のシステムを使用する場合は売上管理システムを導入すると効率が大幅に向上します。自社の業務に最適なツールを選ぶことが重要です。
まとめ
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
エクセル | 費用がかからない。カスタマイズは自由だが作成には関数などの知識が必要 | データ量に限界がある、共同作業が難しい |
アプリ | 無料なものも多く手軽に始められる | カスタマイズ性が低い、機能に制限がある |
システム | データ取得も自動で行うため手動入力によるミスや手間もなく、外部システムとの連携も可能 | 費用がかかる、導入にやや時間を要する |
今回は売上管理の本来の目的を詳しく説明した上で、いかに効率よく売上管理を行うかについてご紹介しました。
売上管理方法は「エクセル」「アプリ」「システム」の3種類あるとご説明しましたが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
今回の記事を参考に、それぞれのメリットとデメリットを理解し、「企業が抱えている課題を解決するにはどの方法が一番適しているのか」を基準に、売上管理方法を選択していただければ幸いです。
この記事を書いた人
下川 貴一朗
証券会社、外資・内資系コンサルティングファーム、プライベート・エクイティ・ファンドを経て、2020年10月より取締役CFOとして参画。 マーケティング・営業活動強化のため新たにマーケティング部門を設立し、自ら責任者として精力的に活動している。