無料で使える在庫管理ソフトはどこまでできる? 主な機能やExcel・有料版との違いをご紹介
在庫管理を効率化したいけれど、いきなり有料ソフトを導入するのはハードルが高いと感じていませんか?
そんな方におすすめなのが、無料で使える在庫管理ソフトです。しかし、無料版には機能制限やサポート不足といった注意点もあります。
本記事では、無料ソフトでできることとできないことを整理し、Excel管理や有料版との違い、導入時のポイントについてわかりやすく解説します。自社に合った在庫管理方法を見つけたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
無料で在庫管理をする代表的な4つの方法
紙で在庫管理する方法
最もシンプルでコストがかからないのが紙ベースの管理です。ノートや帳簿を使って入出庫の記録を手書きで行う方法で、特別なツールを必要としません。
しかし、紙管理は記録ミスや情報の遅延が発生しやすく、データ集計や棚卸に膨大な時間がかかるという大きなデメリットがあります。小規模事業や商品数が少ない場合なら対応可能ですが、事業の拡大には不向きです。
ExcelやGoogleスプレッドシートを使う方法
ExcelやGoogleスプレッドシートは、在庫管理のスタートに適したツールです。テンプレートを利用すれば、入出庫や在庫数の記録を簡単に始められます。
ただし、Excel管理は手入力による更新の手間、情報共有のしづらさ、複数拠点管理の非対応といった課題があります。小規模ビジネスや単独店舗であれば有効ですが、業務量が増えると限界を迎えます。
無料アプリを活用する方法(スマホ対応)
スマホやタブレットで利用できる在庫管理アプリも無料で提供されています。
アプリを使えば、倉庫や店舗で直接在庫をスキャンして登録できるため、現場業務の効率化につながります。ただし、無料アプリは機能が限定的で、在庫数の基本管理が中心です。複数拠点管理や詳細な分析を求める場合は、有料プランやシステムの導入を検討しましょう。
無料の在庫管理ソフトを使う方法
最近では、クラウド型の無料在庫管理ソフトが増えています。基本的な入出庫管理や棚卸機能、履歴管理に対応しており、Excelよりも効率的です。
特にクラウド型なら、複数ユーザーでリアルタイムにデータを共有でき、属人化を防止できるのが大きなメリットです。ただし、無料版は商品登録数やユーザー数に制限があるため、事前に確認が必要です。
無料の在庫管理ソフトを使うメリット
在庫管理を効率化するうえで、無料の在庫管理ソフトは、紙やExcel管理と比べて多くの利点があります。ここでは、その代表的なメリットを詳しく解説します。
入出庫管理の自動化でヒューマンエラーを削減
紙やExcelによる在庫管理は、データの手入力が必要なため、更新漏れや記載ミスが発生しやすいという問題があります。無料の在庫管理ソフトなら、入出庫の情報を自動で反映でき、最新の在庫状況を正確に把握できます。これにより、人的ミスを減らし、在庫の不一致によるトラブルを防ぐことが可能です。
リアルタイムで在庫情報を共有できる
クラウド型の無料在庫管理ソフトを利用すれば、複数の端末やユーザー間で在庫情報をリアルタイムに共有できます。これにより、倉庫や店舗、事務所間での情報のタイムラグが解消され、正確な在庫数をもとにした迅速な意思決定が可能になります。
棚卸や履歴管理がスムーズになる
無料ソフトには、棚卸機能や入出庫履歴管理機能が備わっていることが多く、Excelでは手間のかかる棚卸作業を効率化できます。また、履歴データを活用すれば、過去の取引や在庫の推移を確認でき、購買や生産計画に役立ちます。
初期コストゼロで導入しやすい
在庫管理システムの導入には、通常、ライセンス費用や導入コストが発生しますが、無料ソフトなら初期投資なしでシステム化を試せるのが大きな魅力です。小規模事業や新規事業の立ち上げ時に最適な選択肢といえます。
無料の在庫管理ソフトを使うデメリットと注意点
無料の在庫管理ソフトは、コストを抑えて在庫管理を効率化できる魅力的な選択肢ですが、制約やリスクも存在します。導入を検討する際は、以下のデメリットを理解しておきましょう。
機能制限があり業務に合わない可能性
無料ソフトは、基本的な入出庫管理や在庫一覧の機能に限られるケースが多く、複数拠点管理やバーコード連携、外部システムとの連携などの高度な機能は有料版のみという場合があります。業務が複雑化すると、無料版では対応しきれず、結局有料版への移行が必要になることも少なくありません。
データ容量や登録数に制限がある
多くの無料ソフトは、商品登録数やユーザー数、利用できるデータ容量に上限を設けています。小規模事業であれば問題ありませんが、事業が成長するにつれて制限に達し、業務に支障をきたす恐れがあります。
サポート体制やセキュリティ対策
無料プランでは、電話やチャットでのサポートが受けられない場合がほとんどです。トラブル発生時や使い方に不明点があると、自力で解決しなければならず、業務の遅れやミスにつながるリスクがあります。
また、データの暗号化やアクセス制御が不十分なものもあります。特にクラウド型を利用する場合は、情報漏えいや不正アクセスのリスクがあるため、提供元のセキュリティ体制を事前に確認することが重要です。
無料の在庫管理ソフトで使える主な機能
無料の在庫管理ソフトには、基本的な在庫管理をサポートする機能がそろっています。ここでは、代表的な機能を一つずつ解説します。
入出庫管理
商品の入庫・出庫を記録し、在庫数量をリアルタイムで更新します。紙やExcelでは更新漏れが起こりやすいですが、ソフトなら自動反映されるため、正確な在庫状況を把握できます。
在庫一覧の表示
現在の在庫数や保管場所を一覧で確認できます。数量やロケーションの検索・絞り込みが可能なため、在庫状況を素早く把握できます。
棚卸管理
棚卸作業を効率化するための機能です。現場で入力するだけでデータが反映されるので、Excelでの集計作業を省けます。
商品登録・マスタ管理
商品名、SKUコード、仕入先などの基本情報を登録・管理できます。これにより、在庫検索や履歴管理が容易になります。
入出庫履歴の管理
過去の在庫移動や出荷履歴を追跡できます。トレーサビリティが向上し、在庫差異の原因分析や返品対応にも役立ちます。
バーコード対応(簡易)
一部の無料ソフトには、バーコードスキャン機能があります。スマホカメラやバーコードリーダーでスキャンすることで、入出庫の入力を簡略化できます。
ロケーション管理
棚番号や保管場所の登録が可能なソフトもあります。倉庫内のどこに在庫があるかを把握しやすくなります。
在庫アラート(数量管理)
設定した在庫数を下回ると通知するアラート機能。欠品を防ぎ、発注タイミングの見逃しを防止します。
スマホ・タブレット対応
スマートフォンやタブレットからアクセスできる無料ソフトもあり、現場での在庫確認や入出庫登録が簡単に行えます。
無料の在庫管理ソフトと有料版の違いを徹底比較
在庫管理を始めるとき、多くの企業が「無料で十分なのか? それとも有料版を選ぶべきか?」という疑問を持ちます。ここでは、無料ソフトと有料ソフトの違いを、機能・サポート・コストなどの観点から比較します。
項目 | 無料ソフト | 有料ソフト |
---|---|---|
導入コスト | 0円 | 月額数千円~数万円 |
基本機能 | 入出庫管理、棚卸、在庫一覧 | 無料版+複数拠点管理、バーコード連携、発注管理 |
ユーザー数制限 | あり(1~3ユーザーなど) | 制限なし |
データ容量制限 | あり(登録数や容量に上限) | ほぼ無制限 |
サポート体制 | 基本的になし(FAQやメールのみ) | 電話・チャット・導入サポートあり |
セキュリティ | 必要最低限(暗号化や認証が不十分な場合あり) | 高度なセキュリティ対策、アクセス制御 |
拡張性・連携機能 | 限定的(外部システムとの連携不可が多い) | ECモール連携、会計・販売・購買との統合が可能 |
【業種別】無料でつかえる在庫管理ソフト
業種 | おすすめソフト | 特徴 |
---|---|---|
全業種 | キャムマックス | 全業種対応、仕入から販売まで包括的に管理。コストパフォーマンスの高い拡張性のあるクラウドサービス。 |
製造業 | ZAICO | 複数人のリアルタイムアクセス対応、現場作業に強い。 |
製造業 | 鉄人くん | 生産工程との統合が可能。リアルタイムでの在庫管理対応。 |
食品業 | ロジクラ | 賞味期限管理、ECサイト連携が可能。 |
食品業 | スーパーカクテルCore FOODs | 食品業界向け。賞味期限管理やトレーサビリティ機能に特化。 |
小売業 | 在庫らくだ | POSレジと連携し、販売と在庫を一元管理。 |
小売業 | FLAM | 販売・仕入・在庫業務の連携が簡単で、価格がリーズナブル。 |
アパレル業 | アパレル管理自動くん | SKU管理に強く、ECサイトデータも一括管理。 |
アパレル業 | SASO | 衣料品の在庫管理に特化、無料で利用可能。 |
出版業 | i-TOPICS | 書籍の在庫管理に特化。販売・納品管理も対応。 |
小規模事業 | 在庫スイートクラウド | 小規模事業向け。クラウド型で多拠点管理が可能、拡張性が高い。 |
無料で使える在庫管理ソフト
Excel管理から卒業をしてシステム導入を検討される際は、いきなり高額なシステムを導入するのではなく無料で利用できる在庫管理ソフトをご活用されてみてはいかがでしょうか?
Inventoria 在庫管理ソフト
正確で迅速な在庫管理が可能な在庫管理ソフトです。MacやWindowsの端末にインストールして利用でき、商品をカテゴリ別や倉庫別、仕入先別に管理することができます。
また、在庫レベルの全体や倉庫ごとの状況など様々なレポートを自動的に作成し、必要な商品を素早く発注することができます。
バーコード入力にも対応しており、バーコードをスキャンするだけで新しい商品を追加することができます。これにより、在庫の追跡や管理が簡単になります。
ただし、商用利用する場合には有償版が必要となります。
業種別おすすめ在庫管理ソフト・システム
ここでは、業種ごとに特化したおすすめの在庫管理ソフトやシステムをご紹介していきます。
できるだけ無料プランのあるものをピックアップしていますが、すでにお伝えしているように、無料の場合はソフトによって制限があるのでよく確認してください。
製造業におすすめの在庫管理ソフト・システム
ZAICO
製造業の在庫管理におすすめのシステムは、ZAICOです。
スマホで操作するタイプなので、倉庫など現場での作業が簡単です。PCが苦手な人でもすぐに使えるので便利です。リアルタイムに複数人が同時にアクセスできるというのもポイントです。
ただし、無料プランは想定される対象が個人を前提としているため、在庫データ登録数が上限200件となっているほか、機能も在庫検索に限られます。
鉄人くん
「鉄人くん」は、製造業に特化した在庫管理システムです。
生産工程との統合が可能で、生産ラインや資材管理と連携することで、在庫の正確な把握と最適化が実現できます。リアルタイムで在庫情報を管理し迅速かつ正確なデータを提供します。
在庫の入出荷や移動が行われるたびに情報が即座に更新されるため、在庫の可視化とトレースが容易で製造業における在庫管理ニーズに応える高機能なシステムです。
食品製造・卸・小売業におすすめの在庫管理ソフト・システム
ロジクラ
賞味期限や消費期限の存在する食品関係の製造、卸、小売業の間で人気のある在庫管理ソフトはロジクラです。
時間管理が大切となる食品系の在庫管理では、特にピッキングミスや誤配送が致命傷となります。
ロジクラは、在庫管理を主なECサイトと結びつけることで、通販も効率的に運用することができます。
ただし、無料プランは出荷量に月50件という上限があるほか、1拠点のみの利用に限られるほか、倉庫管理や帳票管理機能は含まれません。
スーパーカクテルCore FOODs
「スーパーカクテルCore FOODs」は、食品業界向けの在庫管理システムです。
食品業界の特有のニーズに合わせた賞味期限管理やトレーサビリティなどの機能を備えており、食品業界の商慣習に対応しています。
さらに、調達から生産、販売までの業務を一元管理できますので、PDCAサイクルを確立した業務プロセスの最適化が可能です。
また、統合パッケージとして提供されており、販売管理や生産管理、原価管理などの業務単位で導入することができ、柔軟なカスタマイズも可能です。
一般小売業におすすめの在庫管理ソフト・システム
在庫らくだ
無料で基本的な機能を利用できる有料在庫管理ソフトとしておすすめなのは、かるがるできる在庫です。
こちらはクラウドではなく、パッケージにCDが梱包されており、使用するPCにインストールして使うタイプになります。
慣れている人には使いやすいですが、無償保守期間が1年有償保守期間が1年と短いため、長く使い続けていくにはメンテナンスやアップデート面で心配が残ります。
FLAM
「flam」は、販売・仕入・在庫業務の連携を簡単に行い、業務の効率化と作業の簡素化をサポートするシステムで、価格もリーズナブルです。
さらに、「マネーフォワード クラウド会計」など他のシステムとの連携も可能です。
また、クラウド上で動作するためMacやWindows、タブレット、スマートフォンなど、インターネットに接続できる環境があれば、いつでもどこでもアクセスして操作が可能です。
30日間の無料体験版も提供されており(正規版と同機能)、導入に向けて検討がしやすい製品です。
アパレル業界におすすめの在庫管理ソフト・システム
在庫管理システムSASO
アパレル業におすすめなのは、オープンソースのフリー在庫管理システムSASOです。
日本装束を販売する日本標準機構が提供しているシステムのため、衣料品の在庫管理に適しています。
どんなに利用しても無料というのは大変ありがたいですが、データベースを作成してインストールする必要があるなど、ITに関する専門的な知識が必要となるため、ややハードルが高い印象です。
アパレル管理自動くん
「アパレル管理自動くん」は、アパレル業界の小売店舗や卸売業者が必要とするさまざまな業務に対応できるワンストップの在庫管理システムです。
複数の店舗やECサイトのデータも含めて集計し、商品の動きや在庫状況をクラウド上でリアルタイムに把握できるため、在庫管理が迅速で正確に行えます。
また、アパレル業界特有のSKU管理など、アパレル業務の特徴に合わせた専門機能も豊富に備えています。
出版社・本屋におすすめの在庫管理ソフト・システム
i-TOPICS
有料ですが、書籍の在庫管理にはアクセスポイントのi-TOPICSやSMILE V 2nd Edition Quick出版などがおすすめです。
i-TOPICSは、クラウド型も存在します。雑誌、書誌別の伝票管理、請求計算書管理が可能な販売管理システムで、導入費用については個別に問い合わせが必要です。
SMILE V 2nd Edition Quick出版も書籍販売に特化した出版社用販売管理システムで、納返品や在庫管理、入金管理にも対応しています。費用は要問合せです。
小規模導入におすすめの在庫管理ソフト・システム
在庫スイートクラウド
「在庫スイートクラウド棚卸」「在庫スイートクラウドLite」「在庫スイートクラウドPro」の3つのエディションがあり、自社のニーズや予算に合わせて小規模な導入が可能です。
クラウド型で提供されているため、自社でサーバを調達・運用する必要がなく、複数人や複数拠点での共通管理が簡単です。
また、ハンディターミナルやスマートフォンなど自社に適したデバイスで利用できます。
さらに、ラベル発行機能など、特性や業務に合わせた機能も充実しています。
在庫管理ソフトの比較ポイント
在庫管理ソフトを比較する際に注目すべきポイントは、自社の運用スタイルや業務ニーズに合致するかどうかが大切です。
また、導入は段階的にシステム導入していくことを念頭におき、拡張性なども重要な判断基準となります。
自社の業種や取り扱うアイテムに合うシステムを選ぶ
在庫管理システムは、その対象や範囲が異なります。製造業向け、小売業向け、ECサイト向けなど、業種ごとに特化したシステムが存在します。
自社の事業形態や管理すべき在庫の種類に合ったシステムを選択することが重要です。
機能と拡張性を考慮する
- 在庫管理に必要な基本機能(入出庫管理、在庫照会、棚卸し機能など)
- 自社の業務フローに適した検品方法(バーコード・QRコードなど)
- 業界特有の機能(賞味期限管理、ロット番号管理など)
- 倉庫管理や配送管理を見据えたシステム拡張性や連携機能の有無
価格とコストパフォーマンス
導入コスト、ランニングコストを含め、総合的なコストパフォーマンスを検討します。特にクラウドサービスの場合は、月額使用料がかかるため、長期的な視点でのコストを試算することが大切です。従量課金のサービスも多いので、自社で扱う在庫点数などによって料金も大きく変わる場合があります。
無料の在庫管理ソフトで限界を感じた場合は低コストで利用できる「キャムマックス」がおすすめ!
キャムマックスは、初期費用10万円・月額9万円から利用できるERP業界では大変コストパフォーマンスの良い製品です。
在庫管理には在庫照会・在庫移動・在庫調整・セット商品・入出荷・棚卸・外部WMS連携といった機能があります。
さらに、生産管理・販売管理・購買管理・財務会計までカバーできるのでバックヤードの業務効率化に大きく貢献します。
FAQ(よくある質問)
Q1. 無料の在庫管理ソフトで十分に運用できますか?
A:無料の在庫管理ソフトでも、基本的な在庫管理や小規模な運用には十分な機能を備えていることが多いです。しかし、データ量の制限や利用可能な機能に制限があることが多いため、大規模な企業や複雑な業務プロセスには向いていない場合があります。
無料版から試してみて必要に応じて有料プランに切り替えるのが良いでしょう。
Q2. ExcelやAccessでの在庫管理と在庫管理ソフトの違いは何ですか?
A:ExcelやAccessは手軽に在庫管理を始められるツールですが、データ量や同時編集に制限があり手作業による入力ミスのリスクも伴います。
在庫管理ソフトは、データの一元管理やバーコードスキャン機能、リアルタイムな在庫更新、複数拠点での管理が可能なため業務効率が大幅に向上します。
Q3. 無料プランの在庫管理アプリはどのような制限がありますか?
A:無料プランでは、在庫データの登録件数や利用できる機能に制限があります。
例えば、在庫品目の数や出荷件数に上限があることが多いです。また、レポート機能や高度な分析ツールは有料版でのみ提供されることが多いです。
小規模な事業者には十分かもしれませんが、規模が拡大するにつれて有料プランが必要になる可能性があります。
Q4. 在庫管理ソフトを選ぶ際に重要なポイントは何ですか?
A:在庫管理ソフトを選ぶ際には、まず自社の業務ニーズに合った機能が備わっているか確認することが重要です。
具体的には、バーコードスキャン・リアルタイムで在庫更新・複数拠点対応・ECサイトや会計システムとの連携などが挙げられます。
また、導入コストと運用コストのバランスも重要で、クラウド型の場合は月額料金や従量課金が発生するため、長期的なコストを考慮して選択しましょう。
Q5. 在庫管理ソフトとERPシステムの違いは何ですか?
A:在庫管理ソフトは、主に在庫の管理や出荷、棚卸に特化したシステムです。
一方で、ERPシステムは財務会計や、生産管理、販売管理、購買管理など企業全体の業務を統合的に管理できる基幹システムです。
規模が大きく複数の業務を一元管理したい企業にはERPが向いていますが、在庫管理のみを重点的に改善したい場合は、専用の在庫管理ソフトの方がコストパフォーマンス的にも最適です。
Q6. 在庫管理システムのクラウド版とインストール版(オンプレミス)、どちらが良いですか?
A:クラウド版はインターネットに接続できる環境があればどこでもアクセスが可能で、複数のユーザーでリアルタイムにデータを共有できます。セキュリティ対策やバックアップもサーバー側で管理されるため手間もかかりません。
一方、インストール版(オンプレミス)はオフラインでも利用可能なものが多いです。ソフト購入費用は必要ですが、月額費用が発生しないものが一般的です。
どちらを選ぶかは、運用スタイルや予算に応じて判断しましょう。
この記事を書いた人
下川 貴一朗
証券会社、外資・内資系コンサルティングファーム、プライベート・エクイティ・ファンドを経て、2020年10月より取締役CFOとして参画。 マーケティング・営業活動強化のため新たにマーケティング部門を設立し、自ら責任者として精力的に活動している。