受注管理システムのおすすめ10選をご紹介!機能や選ぶポイントまで徹底解説
受注システムや受注管理システムは、正確で効率的な受注処理のためには欠かせません。
また、受注管理システムがあれば、過去の受注履歴データを蓄積できます。これを分析することで、より効果的な販売戦略や顧客対応にもつなげられます。
在庫管理システムと連携すれば、在庫不足や過剰在庫のリスクを最小限に抑え、適切な在庫レベルを維持することも可能です。
こうした成果が、やがては顧客満足度の向上へ、業績向上へとつながっていきます。
今回の記事では、おすすめの受注管理システムをご紹介いたしますので、受注管理効率改善にぜひお役立てください。
目次
受注管理システム(OMS)とは
受注管理システム(OMS)とは、受注してから出荷するまでの業務を管理するためのITツールのことです。
なお、OMSとはOrder Management System(オーダー・マネジメント・システム)の頭文字を取ったものです。
受注管理システムを利用することで、受注データを一元管理できるようになり、自動化による作業時間やミスの低減を実現でき、業務効率化につながります。
また、過去の受注履歴データを分析して販売戦略や顧客対応の改善につなげたり、在庫管理システムと連携して適切在庫の維持を実現できたりします。
受注管理システム(OMS)について詳しくは、下記の記事をご覧ください。
【関連記事】
OMS(注文管理システム)とは? 導入のメリットや機能について解説
受注管理とは?
受注管理とは、顧客からの注文を正しく処理し、商品やサービスの提供を行うまでの一連の業務です。
お客様から受けた商品やサービスの注文から、出荷するまでが「受注管理」の業務範囲です。
受注して終わりということではなく、滞りなくお客様に商品やサービスをお届けするまでが仕事と言っていいでしょう。
受注管理を徹底することで、ミスやトラブルを防ぎ、顧客に対して満足度の高いサービスを提供することができます。また、受注管理は、顧客と自社の懸け橋となる重要な役割を担っています。
受注管理の具体的な業務内容は、以下になります。
・見積書作成
・契約書作成・締結
・受注伝票作成
・在庫確認
・納期調整
受注管理について詳しくは、下記の記事をご覧ください。
【関連記事】
受注管理とは? 業務内容を受注管理システムで一元管理すると得られるメリット
受注管理を効率よく行うには
このように、受注管理は書類の作成から在庫の管理まで多岐にわたるため、手書きはもちろんのこと、手作業で行うのは大変です。
受注管理を効率よく行うために活用されている方法をご紹介します。
エクセルで受注管理ツール作成
低コストで受注管理を行う方法として、代表的なのがエクセルやスプレッドシートを活用する方法です。
すでにOfficeを利用している企業であれば、エクセルの利用に追加費用は発生しませんし、スプレッドシートもGoogleアカウントを取得すれば、無料で利用できます。
エクセルやスプレッドシートで受注管理表を作成する受注管理表を作成する際は、一から作成するよりも無料でダウンロードできるテンプレートを利用した方が効率的でしょう。
とは言え、作り方などを調べて業務に合わせたカスタマイズする必要もありますし、関数を使えないと作業量が多くなってしまうのが難点です。
受注管理システムやアプリを活用する
近年、ECサイトの急速な成長などを踏まえ、煩雑化する受注管理を効率化しようと、多くの受注管理システムやアプリがリリースされています。
エクセルだと無料でお金もかかりませんが、実際は入力作業が多く、手書きよりはいいかなというくらいではないでしょうか。
また、受注管理システムの中でも無料で導入できるものもありますが、機能制限があるケースもあります。
せっかくシステムを導入して効率化したかったのに、結局余計な手間がかかってしまうということも。
本格的に受注管理を行うのであれば、有料のシステムを導入することをおすすめします。
受注管理システムやアプリの選び方
受注管理システムやアプリを導入する際には、何をポイントに選んだらよいのでしょう。
受注管理システムやアプリの選び方のポイントは以下になります。
- 価格
- 機能
- タイプ
- サポート
価格
まずは価格です。
もちろん無料だったり、有料でも安い方が良いに越したことはないのですが、無料の受注管理システムやアプリの場合、受注件数など機能に制限があることがほとんどです。
そのため、無料だと企業のビジネスとして使用するには不足してしまう可能性が高いです。
有料の受注管理システムも、価格はもちろん、料金体系が異なるため、自社の予算と希望に合ったものを選びましょう。
機能
機能は、自社のニーズに応じて選択することになるでしょう。
多くの受注管理システムやアプリは基本機能を備えていますが、他システムやサービスと連携できるかどうかをよくチェックしてください。
受注管理システムの基本機能には、受注の受付管理、出荷処理、在庫管理、請求処理、顧客管理、レポート作成などがあります。
連携先としては、基幹システムや在庫管理システムなどがあり、これらを連携することで、全社的な業務効率化につながります。
タイプ
タイプというのはシステムやアプリの提供方法を指します。
少し前までは、パソコンにインストールして使用するソフトウェアの形態が主流でしたが、最近はクラウド型と言ってインストール不要のタイプが主流になっています。
インターネット環境とPC、スマホ、タブレットなどの端末さえあれば、どこでも利用できるのがクラウドタイプの受注管理システムです。
クラウド型は、初期費用が不要だったり利用した分だけ料金が発生したりするものが多く、低コストで利用できます。オンプレミス型は、費用が高額になりやすいですが、自社でハードウェア所有し、社内に設置するため、情報セキュリティ要件を満たしやすいなどのメリットもあります。
自社の希望に合ったタイプを選びましょう。
サポート
サポートの有無や内容もよく確認が必要です。せっかくシステムやアプリを導入しても、使い方がわからずに、うまく活用できなければ意味がありません。
必要なサポートが、自社にふさわしい方法で提供されているかどうかをチェックしてください。
また、サポート料金が受注管理システムの利用料金に含まれているのか、それとも、別途、契約が必要なのかといった点も確認しておきましょう。
受注管理システムやアプリを導入するメリット
受注管理システムやアプリを導入すると、どんな利点があるのでしょうか。
工数削減
まず、電話で注文を受け、手書きで受注管理を行っているという場合には、受注管理システム・アプリを導入するとこれらの作業がなくなります。
ネット上で注文を受け、それが自動でデータ化されるようになるからです。
これにより、人為的なミスもほとんどなくなるため、時間短縮につながりますし、受注管理システムを導入した結果として人件費が大幅に削減されます。
他部署との連携や共有
受注管理システムやアプリの場合、すでに使用している他部署のシステムなどと連携が可能なことが多いです。
例えば物流との連携で、受注からお届けまでの時間が短縮できるほか、会計との連携で決済まで一気に自動化が可能です。
こうした連携は、導入するシステムやアプリによって可能かどうか異なりますが、仮に連携できないとしても、データが社内で共有できるため、確認がスムーズになります。
おすすめの受注管理システムとアプリ10選
それでは最後に、おすすめの受注管理システムやアプリをご紹介します。
キャムマックス
キャムマックスは、受注だけでなく、売上から入金まで一連の販売管理にしっかり対応しているクラウドシステムです。
POSレジとも連携でき、特に複数のECサイトや実店舗をお持ちの中小企業におすすめです。
価格 | 初期費用 月額1か月利用料 月額利用料 基本料金5万円+ライセンス利用料2万円(1ライセンス) ※1ライセンスにつき5アカウント分のID発行 オプション利用の場合オプション費用 |
---|---|
基本機能 | 販売管理、購買管理、在庫管理、財務会計 ECカート・モール・WMS・POSなどとの連携 |
タイプ | クラウド |
サポート | 無料:メール・電話 |
NEXT ENGINE
ECサイトの運営から生まれたというシステムです。
基本機能以外はオプションで専用アプリを導入する形になっていて、料金も400件を超えた分だけ従量料金制なので、受注件数が少ないという場合におすすめです。
価格 | 初期費用 なし 月額利用料 受注件数400件まで基本料金1万円 400件以上は件数に応じて+従量課金 有料オプション利用の場合オプション費用 |
---|---|
基本機能 | 受注管理、在庫管理 |
タイプ | クラウド |
サポート | 無料:メール・電話 |
CROSS MALL
ネットショップの一元管理を行うことができるシステムです。
初期費用はかからず、扱う商品点数の月額料金と利用するECサイトの数の掛け合わせによって料金が決まる仕組みです。
価格 | 初期費用 なし 月額利用料 スーパーライトプラン(1,000点まで)5,000円xサイト数 プラン1000 (1,000点まで)9,000円xサイト数 プラン3000 (3,000点まで)14,000円xサイト数 プラン5000 (5,000点まで)18,000円xサイト数 プラン15000 (15,000点まで)23,000円xサイト数 |
---|---|
基本機能 | 受注管理、在庫管理、発注・仕入、注文分析 |
タイプ | クラウド |
サポート | 無料:メール・電話 有料:訪問 |
アシスト店長
アシスト店長は、顧客管理を含むECサイトの一元管理システムです。
有料オプションとなりますが、ステップメールやDMの送信もしてくれるほか、顧客対応もおまかせすることができるので、きめ細かな対応をしたいけれど人手不足といった企業におすすめです。
価格 | 共用サーバープラン 初期費用 50,000円 月額利用料 受注件数1,000件まで25,000円 1,001件からは+受注件数ごとの従量単価 オプション利用の場合オプション費用 |
---|---|
基本機能 | 受注管理、在庫管理、顧客管理 |
タイプ | クラウド |
サポート | 無料:メール・電話 |
Robot-in
多店舗の受注をまとめて管理できるシステムです。
導入や初期設定の簡単さと、専任サポートが自社に合わせてカスタマイズしてくれるのが特徴です。
RMS Service Square限定プランなら初期費用も無料なので、楽天市場に出店しているならおすすめです。
価格 | RMS Service Square限定プランの場合 初期費用 なし 月額利用料 受注件数による従量料金制 200件まで3,000円 201~300件 6,000円 301~400件 9,000円 401~500件 12,000円 501件~ 15,000円 |
---|---|
基本機能 | 受注管理 |
タイプ | クラウド |
サポート | 無料:メール・電話 |
BtoBプラットフォーム 受発注
BtoBプラットフォーム 受発注は、株式会社インフォマートが提供する受発注システムで、導入企業数は4万社を誇ります。
不正アクセス対策が施されているほか、さらに情報セキュリティ対策を強化したい企業向けには、オプションサービスが用意されています。
価格 |
●初期費用:セットアップ費用(本部のみ) 要見積もり ●運用費用: (本部)3万円/月・ID (店舗)1,800円/月・ID |
基本機能 |
●発注業務:棚卸発注機能、棚卸発注機能、支払管理機能、フランチャイズ管理機能、メニュー管理機能、運用分析機能、振替伝票機能 ●受注業務:取引ダウンロード機能、発送アップロード機能、商品マスタアップロード機能、取引不可日設定機能、リードタイム設定機能、発注ロット制限機能 |
タイプ |
クラウド |
サポート |
要問い合わせ |
楽楽販売
楽楽販売は、株式会社ラクスが提供する受発注システムです。
ルーティーンワークの自動化で業務効率化を、リアルタイムな情報共有で生産性向上を、自社仕様にカスタマイズできることで使用感の向上を叶えてくれます。
価格 |
●初期費用:15万円 ●運用費用:6万円から |
基本機能 |
見積管理、請求管理、受注・発注管理、売上管理、発注・支払管理、契約管理、ワークフロー |
タイプ |
クラウド |
サポート |
無料:メール(有料サポートのオプションサービス有り) |
GoQSystem
GoQSystemは、株式会社GoQSystemが提供する受発注システムで、導入実績は3万8,800社以上。
実際に自社で通販店舗を運営した経験から欲しい機能を盛り込んだといい、通販業務の業務効率化が期待できます。
価格 |
受注管理プランの場合 ●初期費用:3万円(税別) ●運用費用:月額1万5,000円(税別) |
基本機能 |
受注管理機能、在庫連携機能、商品管理機能、物流管理機能、売上管理機能 |
タイプ |
クラウド |
サポート |
無料 |
TEMPOSTAR
TEMPOSTARは、SAVAWAY株式会社が提供する受発注システムです。
基本機能のほかに、商品情報・画像がセットで反映できる「一括・予約反映機能」や、運用に合わせた注文・受注情報の自動仕分け機能、複数倉庫と連携・在庫管理できるマルチロケーション機能など、EC運営の効率を高める特徴的な機能を備えています。
価格 |
●初期費用:無料 ●運用費用:1万円から(税抜) |
基本機能 |
受注管理機能、在庫管理機能、商品管理機能、メール送信機能、送り状発行システム連携 |
タイプ |
クラウド |
サポート |
要問い合わせ |
タテンポガイド
タテンポガイドは、株式会社オークファンが提供する受発注システムで、ネットショップの運営に特化したタイプです。
ネットショップの複数運営ではさまざまな業務が発生しますが、これをシンプル化してくれます。
導入実績は、1,000店舗以上。
導入後の平均売上は、283%も向上しているといいます。
価格 |
●初期費用:無料 ●運用費用:1万円から(税抜) ※最初の3ヵ月は利用料金無料 |
基本機能 |
受注管理機能、在庫管理機能、商品管理機能、顧客管理機能、入金管理機能、配送管理機能、発注管理機能、仕入管理機能、集計分析機能 |
タイプ |
クラウド |
サポート |
無料:電話・メール・Webサイト ※専任担当によるサポート体制 |
受注管理はシステムに任せて業務効率化!キャムマックスでは在庫管理もできる
個人事業や小規模企業の場合は、人手やリソース不足で受注管理もままならないという状況もありますが、そんな時こそシステム活用が非常に有効です。
何しろそれまで人が行っていた、受注に関する入力や作業を自動でやってくれるので、時間短縮に直結します。
さらに、物流や会計、顧客管理とも連携されていれば、事業全体の効率化や生産性の向上に大きく貢献します。
受注管理システム導入をお考えで、在庫や顧客の管理も一緒にしたいという場合には、ぜひ一度キャムマックスへご相談ください。
この記事を書いた人
下川 貴一朗
証券会社、外資・内資系コンサルティングファーム、プライベート・エクイティ・ファンドを経て、2020年10月より取締役CFOとして参画。 マーケティング・営業活動強化のため新たにマーケティング部門を設立し、自ら責任者として精力的に活動している。