資材管理をエクセルに頼るのはもう古い⁉システムを導入して効率化
在庫・倉庫管理

資材管理をエクセルに頼るのはもう古い⁉システムを導入して効率化

資材管理の方法としてよく活用されるのはエクセルですが、本当に効率化につながっているかというと判断が難しいという企業も多いのではないでしょうか。システムを導入して真の効率化を手に入れることで、どのようなメリットがあるのかご紹介します。

資材管理とは?


資材とは、企業活動に必要な原材料や部品などを表していて、直接製造に必要な材料だけでなく、間接的に使われる事務用品なども含まれます。


そのため「資材」は、製造業などの生産に使われる主材料を意味する場合もありますし、間接的な消耗品などを表す場合もあります。


この「資材」を適切に管理するのが資材管理で、計画、調達、使用、保管などを滞りなく行うのが大きな仕事となります。


資材管理の主な業務は、資材の調達計画、発注、保管、輸送などです。


在庫管理との違いとは


似たような業務に在庫管理がありますが、在庫管理は生産に限らず企業内外のあらゆる商品や資材の量に着目して必要な時にすぐ使える状態を保つ業務です。


一方資材管理は、生産のための材料や部品に特化した管理ですので、資材の保管を管理するという意味での在庫管理もその業務の中に含まれます。

資材管理の目的


資材管理の最も大きな目的は、製品の製造に必要なすべての原材料を必要な時に確保できるようにすることですが、さらに細かく見ていくと5つになります。


適切な資材


まず資材管理には、生産に必要な資材を適切に選択するという目的があります。当たり前のようですが、資材が合っていなかったり間違っていたりすると生産活動に支障をきたし、リードタイムが遅くなってしまいます。


適切なタイミング


たとえ適切な資材を調達できても、生産工程に合わせてスケジュールが行われていなければ、倉庫の保管料がかさんだり、逆に欠品により生産に間に合わないという事態が生じます。


生産と合わせてスケジュールを管理することで、リードタイムの短縮やコスト削減が実現します。


適量


資材管理では、調達する量も大切なポイントです。もちろん上記のタイミングを見計らいながら適切なタイミングで適量が使えるようにしなければなりません。


必要な時に備えて余分に調達しておこうと思っても、倉庫の容量は限られているのでむやみに増やすことはできませんし、かといって少ないと生産できません。


最適価格


できるだけ低価格で資材を調達することも大切です。ただしそれだけでなく、輸送や保管にかかる費用なども含めて計算する必要があります。それには時間も考慮しなければなりません。


最適な仕入れ先


上記の4つの目的が達成できたとしても、適切な仕入れ先から資材を調達できていなければリスクが発生します。信頼できる仕入れ先かどうかを見極めることも資材管理の大切な目的となります。

資材の欠陥リスクや遅延リスクを軽減し、顧客満足度向上につなげていきます。

資材管理の一般的な方法


資材管理を行う多くの企業では、エクセルやスプレッドシートが活用されていますが、その理由として考えられるのは、無料で手軽に始められるということです。


エクセルやスプレッドシートで資材管理を行う場合、各行に名称や番号を入力し、各列に入出庫情報や数量を入力する形と、各列を日付にする形が多く見られます。

エクセルはテンプレートも豊富ですし、他にも各企業が工夫して様々な資材管理表を作成しています。


しかし、規模が小さい、もしくは資材の数が少ないような企業であれば、エクセルでも問題は無いかもしれませんが、大量の資材を管理するようになってくるといずれ限界に達します。

資材の数だけ行が増えていくので見づらくなりますし、画面がフリーズするということが頻発するからです。


また、人の手で入力しているため、人的ミスが多くなることも否定できません。何かの拍子にデータが削除されてしまうということもあるでしょう。

資材管理を効率よく行うシステム


上記のようなエクセルの問題点をカバーするのが資材管理システムです。資材管理システムは、資材の調達、保管、コストなどの管理を自動で行うシステムです。


資材管理にシステムを使うメリット


手書きやエクセルと比較して資材管理をシステムで行うことのメリットは以下になります。


コスト削減


資材管理は資材そのものの価格だけでなく、輸送や保管のコストを管理することも重要な業務ですが、エクセルでもこれらを時間軸と合わせて計算するのは大変な作業です。

資材管理システムならリアルタイムのデータを取得できるため、資材を最も少ないコストで調達し、保管する計算が可能です。


リードタイム短縮


コストとも大きくかかわってきますが、製造業にとってリードタイム短縮は最重要課題です。

エクセルで資材管理を行う場合、データにタイムラグが生じるなどマネジメントが難しくなります。


資材の過不足を抑えるためには、生産工程としっかりすり合わせを行う必要があるため、資材管理システムを生産管理システムと連携させることでリードタイムを大幅に短縮することができます。


品質向上


資材管理システムによって高品質な資材を適切に調達して保管することができるようになると、最終的に完成する製品の品質向上にも大きく貢献します。


特に保管倉庫内の温度や湿度が影響する資材の場合には、システムできっちり管理しなければその品質を保つことは難しいでしょう。


資材管理を効率化できるシステム


それでは、資材管理の業務効率を大きく上げるシステムにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。


資材管理システム


資材管理に特化したシステムで、資材の発注から入出庫などが主な機能となりますが、他の業務システムと連携させることができるようになっているものが多いです。


在庫管理システム


在庫管理は資材に限らず販売する商品や消耗品なども合わせて企業内の物品を管理するシステムです。

同じ在庫管理システムでも、製造業に特化した資材管理が可能なものとそうでないものとがあるので、対応業種の確認は必要です。


ERPシステム

Enterprise Resource Planning(企業資源計画)を冠したERPシステムは、企業内のあらゆる資源をひとまとめに管理するシステムです。


資材管理はもちろん、様々な在庫管理機能が搭載されているだけでなく、仕入れ先から商材を購入する際に使う購買管理機能、他にも販売管理や会計などが1つのシステムで管理できるようにつくられているため、他業務のシステムと分けて考える必要がありません。


キャムマックスは資材管理に最適!在庫管理・購買管理が充実したERPシステム


キャムマックスは、中小企業の経営課題を解決するためのERPシステムで、購買、生産から販売、会計まであらゆる業務をひとまとめに管理できるのが特徴です。


特に資材管理にはセット部品のカスタマイズ機能や自動発注機能もついているため、製造業でも使いやすい仕様となっています。さらにその先の販売から会計も管理できるので大変便利です。


資材管理や在庫管理にお困りの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。


この記事を書いた人

ライター
株式会社キャム 取締役COO

下川 貴一朗

証券会社、外資・内資系コンサルティングファーム、プライベート・エクイティ・ファンドを経て、2020年10より取締役CFOとして参画。 マーケティング・営業活動強化のため新たにマーケティング部門を設立し、自ら責任者として精力的に活動している。

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