楽天・Yahoo!・Amazonの在庫管理には複数店舗対応システム連携がおすすめ
在庫・倉庫管理

楽天・Yahoo!・Amazonの在庫管理には複数店舗対応システム連携がおすすめ

楽天、Yahoo!ショッピング、AmazonといったECモールに複数出店している場合に大変なのが在庫管理です。
せっかく規模が大きくなっても対応しきれないという声も聞かれます。
こうした複数店舗の在庫管理にはなぜシステムの活用がおすすめなのか、こちらの記事で紹介していきます。

国内3大ECモールの特徴


楽天(出店数 56,000店舗)


1997年に設立されたテナント型モールで、各店舗が独自のブランドや特色を前面に出すことが可能なECプラットフォームです。

楽天市場の大きな特徴として、会員制度とポイントシステムにあり、楽天グループの様々なサービスと連携しているため顧客は楽天ポイントを蓄積・利用することができるため顧客の囲い込みにつながっています。


Yahoo!ショッピング(出店数 870,000店舗)


ソフトバンクグループが運営するテナント型のECモールです。

出店料が無料で、比較的低コストで始められるのが魅力です。

さらに、PayPayなどの決済システムとの連携もあり利用者にとっても利便性が高いのが特徴です。

また、各Yahoo!コンテンツの利用者にアピールできる広告管理も集客の大きなサポートとなります。


Amazon(国内出店数数 178,000店舗)


マーケットプレイス型のモールで、世界最大級の規模を誇るECモールです。

個人でも企業でも容易に商品を出品できるシステムが特徴で、Amazonの「Fulfillment by Amazon(FBA)」サービスを利用すれば、出品者は在庫管理、配送、顧客対応などの物流をAmazonに委託することも可能です。

これにより、物流の負担を軽減しつつAmazonの顧客へ商品を販売することができます。

ECの複数店舗管理でよくある問題点


自社のECサイトやECカートはもちろん、楽天、Yahoo!ショッピング、AmazonなどのECモールに複数出店している場合には、商品数が増えるほど在庫管理が大変です。実際によくある問題を挙げてみます。


モールごとに管理システムが異なる


複数のEC店舗を運用する場合には、楽天、Yahoo!ショッピング、Amazonなどのシステムに合わせたカスタマイズや保守や更新が必要になるだけでなく、それぞれ別に集客や販促活動などの施策が必要になります。中には重複する作業もあるため、時間の無駄が生じます。


商品に関する統一性が図りにくい


楽天、Yahoo!ショッピング、Amazonなどに複数のEC店舗を出店していると、出店時の担当者がバラバラだった場合、同じ商品なのに各ショップで商品名や説明文、価格、画像などが異なってしまう場合があるため、消費者に混乱を与えたりブランドの信頼を損ねたりすることがあります。


在庫管理が複雑


複数のECサイトを運営している、もしくは楽天、Yahoo!ショッピング、AmazonなどのECモールに複数出店している場合の在庫管理は複雑になります。在庫数を正確に把握することができないと、在庫切れになった場合は機会損失となるだけでなく、信頼を失ってしまう可能性があります。


楽天、Yahoo!ショッピング、Amazonの在庫を一元管理する方法とは?


このように、楽天、Yahoo!ショッピング、AmazonなどのECモールに複数出店している場合の在庫管理は複雑ですが、一か所にまとめて一元管理できるシステムを導入すると楽になります。


在庫管理システムの導入


在庫管理システムは、商品の在庫数や入出庫履歴などを一元的に管理することができるシステムです。

中でもクラウド型の在庫管理システムは、インターネットを活用したシステムのため、リアルタイムで在庫状況の情報共有が可能になります。


これにより、移動中の在庫を含めて正確に一元管理できます。


ERPシステムの導入


ERPシステムは、企業全体の経営資源を一元管理することができるシステムで、在庫管理だけでなく販売管理財務会計なども一元管理することができます。

そのため、在庫管理以外に企業全体の業務効率化を図ることができます。


在庫管理システムの主な機能


通常、在庫管理システムには、楽天、Yahoo!ショッピング、AmazonなどのECモールに複数出店している場合の在庫管理に必要な以下の機能が含まれています。


受注管理


楽天、Yahoo!ショッピング、AmazonなどのECモールで受けた注文がバラバラに管理されているとその処理が大変ですが、受注管理機能があれば一か所に整理された状態で取り込まれ、システムによってはお礼メールの自動送信も可能となっています。


在庫管理


在庫情報を一か所に集め、そこから各モールやショップに割り振る形をとるため、在庫バランスを保つことが可能です。

楽天では在庫なしの表示になっているけれど、Yahoo!ショッピングでは在庫があるというような偏りを防ぐことができます。


発注・仕入管理


在庫管理システムには、在庫を適正に保つ上で大切な発注点を自動で計算してくれる機能がついている場合があります。

楽天、Yahoo!ショッピング、Amazonなどの合計在庫数を正確に把握し、発注点に達したら自動で発注を行う機能があれば欠品の心配もありません。


倉庫管理システム(WMS)との連携など


楽天、Yahoo!ショッピング、Amazonなどに出店している場合には、外部の物流や倉庫を活用しているケースも多いでしょう。

ただ、それぞれの物流や倉庫管理システムが異なると管理が複雑になるため、在庫一元管理システムに連携させることが必須となります。

スムーズな出荷指示により、在庫数も適切に管理できます。


売上・決済管理


在庫だけ管理していても、入金がしっかり行われたかどうか確認することができなければ、ECサイトの管理ができているとは言えません。

楽天、Yahoo!ショッピング、Amazonなどの売上と連動して入金まで確認できる機能により、漏れなく代金を回収することができます。

在庫管理に一元管理システムを導入するメリット


楽天、Yahoo!ショッピング、Amazonなどのモールに複数出店している場合の在庫管理に一元管理システムを導入するメリットは以下になります。


正確な在庫数が把握できる


一元管理システムを導入することで、楽天、Yahoo!ショッピング、Amazonなどで販売している商品の在庫数を正確に把握することができ、在庫が移動中でも誤差を最小限に抑えることができます。


欠品を防ぐことができる


一元管理システムを導入すると、楽天、Yahoo!ショッピング、Amazonなどの各在庫数や合計数を正確に把握できるため、欠品リスクを低減させることができます。

また、自動発注機能がついている場合には、計算などが不要で発注できるため、ミスを防ぐことにもなります。


販売プロセスの迅速化


通常在庫数の確認や注文処理は楽天、Yahoo!ショッピング、Amazonなどの管理画面から行う必要がありますが、一元管理システムを導入すると一か所でできるため作業の大幅な効率化となります。

結果的にお客様が商品を注文してから受け取るまでのプロセスを短縮することになります。


在庫管理に一元管理システムを選定する際の注意点


楽天、Yahoo!ショッピング、AmazonなどのECモールに複数出店している場合に一元管理システムを選ぶ場合には、以下のような注意点があります。


コスト


企業が在庫一元管理システムを選ぶ際に気になるのがそのコストではないでしょうか。実際に大企業向けのシステムともなれば、自社に合わせた開発から行われることもあるため、膨大な費用がかかります。


しかし近年は月額料金で利用でき、初期費用も比較的抑えられた中小企業向けのシステムが多数リリースされていますので、コストが回収できるのかと心配する必要もなくなってきています。


機能


在庫管理システムと言っても含まれる機能はそれぞれ異なります。楽天、Yahoo!ショッピング、AmazonなどのECモール以外に実店舗も運営している場合には、実店舗もまとめて管理できる機能が必要です。


また、機能を追加するごとに費用が加算されるスタイルのシステムもあるため、どの機能が必要で、それには全体でいくらかかるのかまでを検討しなければならないでしょう。


サポート


システムを選ぶ上で大切なのがサポート体制です。導入時はもちろんのこと、導入後もしっかりサポートしてくれるのかどうかも確認する必要があります。


クラウドERP「キャムマックス」は楽天、Yahoo!、Amazonに加えて実店舗まで管理が可能



キャムマックスは、中小企業向けに開発されたERPシステムで、特に複数ECサイトを運営する企業様向けの機能が充実しています。

在庫管理システムの中には、実店舗との連携ができない、もしくは難しいというものもありますが、キャムマックスは実店舗もまとめて管理できるのが特徴です。


また、初期費用と月額利用料がリーズナブルに設定されており、在庫管理はもちろん、販売管理から財務会計までまとめて業務の効率化を図ることができるシステムなので、導入・運用の費用に対する心配はありません。


楽天、Yahoo!、AmazonなどのECモールに複数出店し、実店舗もあって在庫管理が大変というような企業様はぜひ一度ご相談ください。




ECの同時在庫管理ができるその他のシステム料金比較


ネクストエンジン(NE株式会社)


受注件数3,000件目安/月額78,000円


複数のEC店舗で同時に在庫管理が可能なSaaS型プラットフォームです。

このシステムはOMSといわれ、EC運営の効率化と自動化を目指し、受注から在庫、商品管理までの業務を一元管理することができます。

ユーザーには、200以上の多様な機能が提供されているほか、モール、カート、倉庫やWMS、決済サービス、POS、送り状発行システム、基幹システム、販管システムなど、多岐にわたる外部システムとの連携が可能です。


CROSS MALL(株式会社アイル)


受注件数3,000件目安/月額14,000円×サイト数


複数のECプラットフォームにまたがる商品登録、在庫管理、受注管理、発注・仕入れ管理を一元化するASPサービスです。

楽天、Yahoo!、Amazon、MakeShopなど、さまざまなECサイトでの販売を効率的な管理が可能です。

また、異なるプラットフォーム間での在庫状況をリアルタイムで同期し、売り切れや在庫過多を防ぎながら、販売機会を最大化します。

さらに、在庫共有により複数店舗での販売機会の損失を防止することが可能で商品情報の一括登録や自動在庫更新機能を備え、販売管理の手間を大幅に削減します。


mylogi(アートトレーディング株式会社)


受注件数3,000件目安/月額30,000円+40,000円(従量制)


商品管理、受注、出荷、在庫管理、配送までのすべてを一元管理できるツールで、特にD2Cビジネスをサポートするビジネスモデルも好評です。

OMS(オーダーマネジメントシステム)とWMS(倉庫管理システム)を統合し、在庫や受注情報を一つのプラットフォームで管理できます。

小規模な在庫から大量在庫まで、さまざまな規模のEC店舗に対応も可能です。

さらに、多色展開や多サイズの商品管理も簡単に行え、EC事業者が直面する一般的な課題を解決します。


タテンポガイド(株式会社オークファン)


受注件数3,000件目安/要問い合わせ


複数のEC店舗での受注、在庫、顧客管理を一括で行うクラウドベースの管理システムです。

このプラットフォームは、複雑なネットショップ業務をシンプルにすることを目的としており、各種モールや独自仕様に対応しながら、EC運営の効率化をサポートします。

タテンポガイドの導入により、商品アップロードや在庫管理に費やす時間を大幅に削減し効率的な業務をサポートしてもらえるので、手動での在庫管理から解放され、売り越しや売り逃しのリスクを最小限に抑えることができます。


アシスト店長(株式会社ネットショップ支援室)


受注件数3,000件目安/月額25,000円+40,000円(従量制)別途初期費用


Yahoo!、楽天、Amazonなど複数のECモールでの出店を一元管理するための統合型EC管理システムです。

受注管理、在庫管理、顧客管理、発送処理といったEC運営の全ての要素を効率的に一元化し、CRM機能を内蔵しており、顧客育成やリピート率向上にも力を入れています。

特に複数のECモールでの運営が複雑化している事業者に最適で、各種業務の自動化と集中管理によって運用の手間を大幅に軽減できます。

また、初期費用無料で導入が可能であり、幅広いニーズに対応するカスタマイズも提供しています。


TEMPOSTAR(SAVAWAY株式会社)


受注件数3,000件目安/要問い合わせ


受注、在庫、商品管理など、EC運営に必要なすべての機能をワンストップで提供し、自社ECサイトや楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングなど、複数のECモールを効率的に管理できます。

特に、このシステムはその柔軟なカスタマイズ性と拡張性で知られ、事業の成長に合わせてシステムを継続的に利用することが可能です。

ASPモデルでありながら、個別のニーズに応じたカスタマイズが可能で、事業の拡張に伴う要求に柔軟に対応します。


LOGILESS(株式会社ロジレス)


受注件数3,000件目安/月額20,000円+60,000円(従量制)


月間出荷数1,000件以上のECショップ向けに設計された物流業務効率化システムです。

受注管理システム(OMS)と倉庫管理システム(WMS)を一体化し、ECショップと物流倉庫が一つのシステムで受注から出荷までのプロセスを管理することで、日々の手作業を削減し、ミスのない迅速な出荷を実現します。

複数倉庫からの自動出荷を可能にし、ビジネスの拡大や配送コストの最適化に対応できます。

この記事を書いた人

ライター
株式会社キャム 取締役COO

下川 貴一朗

証券会社、外資・内資系コンサルティングファーム、プライベート・エクイティ・ファンドを経て、2020年10月より取締役CFOとして参画。 マーケティング・営業活動強化のため新たにマーケティング部門を設立し、自ら責任者として精力的に活動している。

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